肺がんのため今月７日に死去した筑紫哲也氏（享年７３、写真右）が、看板キャスターを務めていたＴＢＳ系のニュース番組「ＮＥＷＳ２３」（月−木曜午後１１時、金曜午後１１時半）をめぐって、局内では来年３月の放送終了が囁かれている。

　番組は１９８９年１０月に筑紫氏をメーンにすえてスタート。オウム真理教事件の最中には２０％に迫る視聴率を稼ぐ一方で、ＴＢＳ局員が教団幹部に放送前の坂本堤弁護士の取材映像を見せた問題が発覚。番組内で筑紫氏が「ＴＢＳは死んだに等しい」と強く批判するなど話題を呼んだ。

　２年前には日本テレビ系「ＮＥＷＳ　ＺＥＲＯ」との“２３時戦争”が勃発。日テレは小林麻央キャスター（２６、同左）の人気も手伝って、順調に推移。１２日は平均視聴率が、「ＮＥＷＳ　ＺＥＲＯ」の９．０％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）に対し、「ＮＥＷＳ２３」は４．８％と差を付けられている。

　関係者によると、ＴＢＳでは、来年４月から午後１１時台を３０分間のニュース番組に変更することを検討中で、現在「ＮＥＷＳ２３」出演中の膳場貴子キャスター（３３）が１人で担当する予定。

　また、午後６時から２時間程度の大型の報道情報番組を新設し、筑紫氏から「２３」のバトンを受けた後藤謙次キャスター（５９）は、こちらに移りそうだという。