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児童精神科医NINAの診察室,細々と更新中です。
昨日ご紹介した本の話題も掲載しました。
ときどき,サイトのほうも覗いてみてくださいね♪
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昨日今日と,立て続けにちょっと悲しいことが続きました。
ふたりの自閉症スペクトラムと思われる患者さんのことで。
ひとりは,「発達障害と思われるので,診断を受けてきてください」と,とある医師不在の施設で言われ,私の診察室へ来てくださった患者さん。
検査するメリット・デメリットや,発達障害ということばが何を意味するのか,という説明は受けないままで,とりあえず受診されたご様子。
診察室で開口一番,お母さんがこうおっしゃいました。
「うちの息子,本当に『障害者』なんでしょうか? 普通のいい子なんです」
・・・検査を受けることがご本人やご家族にとってどういう形でお役に立つのかがわからないのに,ましてや「障害者」であることが確定する検査かも知れないのに,そんな検査に対してご本人が前向きに真剣に取り組めると思っていらっしゃるのでしょうか。
もうひとりは,統合失調症と診断されてすでに数年を過ごしてこられた成人の患者さん。
前主治医の先生が最近何かをひらめかれたようで,WAIS-IIIを施行してくださったそう。
そして,患者さん本人とご家族に,「息子さんは精神発達遅滞ですね」とおもむろに告知されたとのこと。
セカンドオピニオン目的で,私の診察室へいらっしゃいました。
・・・生育歴に点在する数々のエピソードといい,WAIS-III結果のばらつきといい,現在のコミュニケーションや社会性の難しさといい,どうしてそういう診断・説明になってしまうのか,さっぱり理解できません。
あまりnegativeなことは書かずにきていたこのblogですが,さすがに悲しいできごと2連発はショックで,ちょっと書かずにいられませんでした。
こうして診察室でお会いすることができた以上,おふたりそれぞれに対して,私のなかでの最善を尽くしていこうと思います。
…まだまだ精神科医や医療・心理・福祉などの専門職のスタッフにも自閉症スペクトラムについての知識を広めて理解を深めていく必要があるんだな,ということを強く感じたできごとでした。
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