日見交番の始まりは、明治26年に設置された西彼矢上村分署日見村巡査駐在所。
その後、東長崎警察署の新設に伴い宿町警察官駐在所・宿町交番を経て、平成14年
2月に現在の地に新築移転されて「日見交番」と改称された。
日見交番は、芒塚町・宿町・界1丁目、界2丁目・網場町・春日町・潮見町を受け持ち、
人口は約9000人である。管内には、長崎総合科学大学を中心に学生アパートが多く、
また、マンションや市営の高層アパートが林立し、長崎市のベットタウンとなっている。
昭和34年から県民に親しまれてきた長崎水族館が平成10年に閉館したが、平成13年
4月に「長崎ペンギン水族館」としてオープン、日曜祭日には再び多くの家族連れでにぎ
わっている。
毎年6月の第1日曜日に開催される「網場ぺーロン競漕会」は、龍神に奉納するため
網場漁港から対岸の牧島までをドラや太鼓で鼓舞しながら競漕するという伝統行事で、
堤防に鈴なりとなった地元の老若男女が青い海に向かって精いっぱい声援を送る姿が
見られる。
昨年の管内の刑法犯の発生は、学校荒し・器物損壊・出店荒し等92件で、大きな事件
事故もなく、街の中心を流れる日見川の流れのように静かな街といえる。現在の勤務員
は4名。全員が50代とはいえベテランの強者ばかりで、ガッチリと管内の治安を守って
いる。
この3月には長崎自動車道の「長崎芒塚インターチェンジ」が開通し、これにより従来
の農漁村・学生の街から交通の要衝として大きく変ぼう、発展すること期待されている。
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