さいたま市で元厚生事務次官の夫婦が殺害される事件が起きたばかりですが、今度は、東京で元厚生事務次官の妻が刃物で刺され、重傷を負いました。警視庁など警察当局は、厚生省の元幹部らを狙った連続テロ事件の可能性があるとみて捜査しています。
18日午後6時半頃、東京・中野区にある元厚生事務次官、吉原健二さんの自宅に宅配業者を装った男が訪れ、妻の靖子さん(72)が玄関先に応対に出たところ、男はいきなり刃物で靖子さんの胸や腹などを刺し、そのまま逃走しました。靖子さんは病院に運ばれましたが、重傷です。逃げた男は年齢30歳くらい、身長160センチ程だったということです。
吉原さんは、厚生省の年金局長や社会保険庁長官を歴任、1988年から1990年まで事務次官を務めました。18日午前には、さいたま市では、山口剛彦元厚生事務次官の夫婦が、刃物で殺害されました。
警視庁など警察当局は、厚生省の元幹部を狙った連続テロ事件の可能性があるとみて捜査するとともに、元次官や元社会保険庁長官の身辺の警備に乗り出しています。(18日21:48)