― 今までインドでのアジア最終予選がキーポイントになったのではないか、という話題が出ていましたが、どう感じていますか?
武田 確かにインドもそのひとつかも知れません。とにかく環境はきつかったです。オレ、けっこうやばかったんです。みんなは最初の方にダウンしていたんですけど、落ち着いてきたところに、オレがやられて。移動日の前々日からお腹の具合が悪くなって、移動日に下痢でトイレに行ったら、吐いてしまいました。熱もあって、かなり苦しかったです
― ドクターはなんて言っていたの?
武田 とりあえず風邪だろうって(笑)。飛行機で移動している時にも「オレ、死んでしまうんじゃないだろうな」って本気で思ったくらい。汗が止まらず、寒くてガタガタ震えてしまうし。マジで厳しかったです。
― そんな厳しい環境を過ごしたから、結束力が高まったのでは?
武田 どうなんですかねえ。とにかく、必死でした。
― キーパーは林選手、武田選手、桐畑選手といましたが、桐畑選手は?
武田 キリとはずっと一緒にいました。表面状は明るく盛り上げて、「オレは考えるタイプちゃうから」ってキリは言っていたけど、オレと二人になった時はもう弱音ばっかり(笑)。「オレ、そんなに強くないよ!」って。
― さてカナダでのスコットランド戦をどう感じましたか?
武田 スコットランド戦は危ないとは思わなかったです。相手が大きかったから、高さがあるというくらい。フォワードに一人、気をつけなくちゃいけない選手がいたくらいでした。これは行けるなっていう印象でしたね。
― いつも武田選手と桐畑選手と一緒にいた森島選手が点を取ったしね。
武田 これもいろいろとあるんですよ。ちょうどオレたちはゴール裏でアップしているときに森島が決めたんです。「うわーっ!」って喜んで、森島が弓矢を放つパフォーマンスをして、その先にオレとキリがいたから、オレたちはやられたフリをして倒れたんです。「これは(テレビに)映ったな」って思っていたけど、実際は映っていませんでした(笑)。
― 残念! コスタリカに勝って、いつの時点で3戦目に行くぞって話になったんですか?
武田 メンバーを変えることがわかったのは二日前くらいかな。全員替えるとは思っていなかったけど、セットプレーの練習でオレが先発メンバー側に入ったので、これは行くんだなって思いました。
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