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調査捕鯨船団の出港式、今年は行わず 妨害活動を防止

2008年11月17日20時47分

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 南極海で調査捕鯨を行う日本船団が山口県下関市で毎年開いている出港式が、今年は行われないことが17日明らかになった。昨シーズン問題になった反捕鯨団体の妨害活動を防ぐためという。例年ならば出港する時期になったが、水産庁遠洋課は「出港したかどうかについても明らかにできない」と話している。

 出港式の取りやめは、江島潔市長が記者会見で明らかにした。「個人的には残念だが、昨季は(調査が)妨害を受け大きなダメージを受けた。調査を安全・安心に実行することに全力を注がなければいけない」と述べた。

 調査捕鯨の実施主体である日本鯨類研究所(東京)も「昨季、妨害活動があり、乗組員の安全を考えて式典を行わずに出港することにした」と説明している。

 下関市にはかつて商業捕鯨船団の基地があり、調査捕鯨団の出港式は98年から毎年行われていた。昨年は11月18日に式があり、母船の日新丸など4隻が出港した。南極海で反捕鯨団体シー・シェパードの妨害活動を受け、日新丸の乗組員らがけがをした。

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