医学生の従事したい診療科、「内科」がトップ
医学生や初期研修医らが「将来従事したい診療科」のトップは「内科」であることが、全国医学部長病院長会議などが実施した「臨床研修に関するアンケート調査」の速報値で明らかになった。11月18日に開かれた厚生労働省と文部科学省の「臨床研修制度のあり方に関する検討会」で公表された。
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同調査は、臨床にかかわる現場の医学生、研修医、指導医などの意識を把握するため、全国医学部長病院長会議と臨床研修協議会が共同で実施。医学生や初期研修医、卒後3−5年目の医師ら8945人から回答を得た。
医学生の「将来従事したい診療科または基礎系の分野」は、「内科」がトップで14.1%。次いで「小児科」(11.5%)、「整形外科」(5.1%)と続いた。初期研修医についても「内科」がトップで13.6%。これに「小児科」(6.9%)、「整形外科」(6.2%)が続いている。また、医師不足が特に問題となっている「産科系(産婦人科・産科・婦人科)」は、医学生の6.5%、「救急科」は2.1%にとどまった。
また、国などの公的機関による医師の計画配置については、医学生の49.3%、初期研修医の56.5%、卒後3−5年目の医師の58.1%が反対した。「賛成」と「一定の時期・期間であれば賛成」「インセンティブとの組み合わせなら賛成」の条件付き賛成を合わせた割合は、医学生45.3%、初期研修医38.4%、卒後3−5年目の医師37.9%。
このほか、医師不足地域で従事することについては、「条件が合えば従事したい」とする医学生は70.5%、初期研修医は65.4%と、3人に2人前後に上っている一方で、「条件にかかわらず希望しない」との回答も共に20.6%あった。
「医師不足地域で従事するのに必要な条件」としては、医学生、初期研修医共に「処遇・待遇(給与)が良い」が最も多かった。
更新:2008/11/18 22:11 キャリアブレイン
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