日本語で読めるインドニュース 『インド新聞』

11/18/2008 02:17 PM

 イギリスのセイフポイント・トラスト(SafePoint Trust)と共同研究をすすめている独立系コンサルタント、ポール・ミランズ氏は17日、「注射器と注射針の再利用により、インドでの注射の32%に、血液感染性の病気を持つ危険性がある」と発表した。

 同氏は、"インドにおける注射アセスメント2002-2005"('Assessment of Injection Practices in India 2002-2005という調査報告書を引用し、「個人経営の病院や診療所に比べ、公立病院で問題が顕著だ」と指摘する。同報告書は、インド保健省と世界銀行に代行してインディアクレン・プログラム(IndiaCLEN Programme)評価ネットワークが取りまとめている。

 ケーララ州での危険率については、「14%であり、年間の死者が30万人とインド国内では最もリスクが低い」と言及したほか、「調査はインドの一般市民に対して実施された注射を対象としている。公立病院や個人病院での安全性の低い注射の割合や、注射による投薬の比率を比較検討し、地域ごとの特徴を示す注射や、注射関連の廃棄物の状況も調査に含まれている」と説明。

 同氏はまた、「セイフポイント・トラストは次世代へ向けた意識向上を目的として、特に子供に安全でない注射の危険性を知らせるため、5日間のキャンペーンを展開する」と語る。「キャンペーンの規模は70万ユーロ(約8,500万円)で、インド全国300カ所の映画館で3分間のショートフィルムを上映するほか、テレビコマーシャルも放映する」と述べている。

11/17/2008 4:11:57 PM(コーチ発)UNI


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