代議士まわたり始末控

衆議院議員 まわたり龍治のブログです。

評論家
「国籍法の一部を改正する法律案」は、本会議の議事日程を決める議院運営委員会において、すべての政党・会派が賛成の「全会一致」で決まったので、採決の方法は、議長から「ご異議ありませんか」と諮ったあと、「異議なし」と議席側から発言があり、「異議なしと認めます」との議長の発言によって可決されます。それでは、法案に反対の議員が「意義あり」と言ったとしても賛成になってしまいます。反対の意思表示をするなら採決の時に退席するしか方法がありません。

私は退席しました。誰かに指示されたわけでも、脅されたわけでもありません。自分で決めました。数名の議員が同じく「賛成できない」と退席しましたが、これも足並みそろえたわけでもなく、事前に相談したわけでもありません。

それに誰かに褒めてほしいとか、ウケを狙って行動しているわけではありません。自らの信念でやっているのです。そうでなければできませんよ。

それなのに、本会議場から議員会館の部屋に帰ってきて、ブログのコメントを見たらガッカリです。「口だけ勇ましい」とか、「勇気はありませんでしたね」、「変節」など、評論家みたいなことばが並んでいたのです。

朝から衆議院法務委員会の理事会に行って、慎重審議や附帯決議を求める「意見書」を提出して、国対の大島委員長、村田副委員長に直談判して、桜井自民党法務部会長に今後の議論の場を作っていただく約束をとりつけて…。とにかく、いまやれることはやったつもりです。附帯決議では「DNA」とはならずに、「父子の関係の科学的な確認方法を導入することの要否及び当否について検討すること」と結果は思わしくないものになってしまいましたが、それでも、これから「国籍法」をよりよいものにしていくための端緒を開いたつもりです。

「ホントに無責任だな」と思っています。「今日一日私の後ろをついてきて現場を見てきたのか」と言いたくなります。コメントするならキチンと調べてから言ってほしいものです。こっちは真剣にやっているのに、正直言って、かなり腹が立ちました。頭から湯気が出てきそうです。

きょうの本会議での採決時に退席した議員はもちろんですが、そのまま座って採決に応じた議員の中にも、「改正法案の検証」のために動いてくれた議員がいます。それぞれ議員のやりかたがありますから、退席しなかったからといって攻撃や中傷・誹謗することだけは止めてほしいです。多少時間がかかったとしても、これから先「国籍法」をさらによくすることが目的であって、騒いだり皮肉を言うことが目的ではないはずです。
| 国の基本 | 16:25 | comments(133) | - |
ファックス
さっきまで「国籍法」のことで太郎会のメンバーと議論・情報交換してきました。この改正案の採決を止めることができないのであれば、まずは附帯決議で「偽装認知」などの犯罪が起こらないように歯止めをかけなければならない。そのための努力をしようということになりました。

あした有志で衆議院法務委員会の理事会にこのことで行ってきます。ギリギリまで努力します。衆議院本会議で可決されたとしても、その後、不備な点を改めるための議論を党内でするよう、その責任者にもお願いしておきました。

ところで、各議員のところに“ものすごい”数のファックスが入ってきています。そのために事務所が機能しなくなってしまって、きょうの16時からの緊急集会の事務連絡も滞ってしまいました。「国籍法をよりよいものにしてほしい」という多くの人々の願いを込めたファックスが、「国籍法をよりよいものにしよう」とする議員の緊急集会の事務連絡を邪魔してしまったという事態が起たのです。このため、私の秘書の山田君が私のブログを使って、その窮状を訴えたようです。しかし、うまく説明できなかったのか、それを見た多くの人が誤解や心配をしたようなので、これについてはお詫びします。すみませんでした。

その数が大量すぎて、機器のメモリーを超えてしまったようで、「ファックスが送れない。どうなってるんだ」と電話で女性秘書が怒鳴られたと憤慨している議員もいました。実際に、1000通を超える枚数がファックスが送信されてくれば、その用紙の補充だけでも大変だし、“苦情電話”の対応で通常の業務にもかなりの支障が出てしまったようです。みなさんの熱意が一気に集中したので、それが「嫌がらせ」とか「脅し」のように誤解されても困ります。多くの議員が「国籍法」についてかなり認識し始めたので、初期の目的は達成できたと感じます。今後は、できれば手紙とかメールで意見を述べていただくほうが、相手の議員に深く伝わると思うのです。
| 国の基本 | 23:43 | comments(116) | - |
神剣
奈良県の石上神宮(いそのかみじんぐう)に行って、宮司に私のことを祈願していただいてきました。ここは日本最古の神社の一つで、武門の棟梁たる物部氏の総氏神として古代信仰の中でも特に異彩を放ち、健康長寿・病気平癒・除災招福・百事成就の守護神として信仰されています。

神頼みだけで済ませようということではありませんが、「人事を尽くして天命を待つ」という心境ですから、「国籍法」がいい方向で修正されることを心から願ってきました。

主祭神の布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)の御神体は、神代の昔、武甕雷神(たけみかづちのかみ)が帯びておられた神剣「平国之剣(くにむけのつるぎ)」です。天孫降臨に際して経津主神(ふつぬしのかみ)・武甕雷神が出雲国稲佐浜に天降って大国主命(おおくにぬしのみこと)に国譲りを命ぜられた折に、武甕雷神が携行された剣です。記紀によればその後、「神武天皇が御東征になる途次、熊野にて邪神の毒気により遭難された折に、天照大神(あまてらすおおみかみ)の詔により再び天降られ、邪神を平定された」とあります。

神武天皇や下臣が邪神の毒気で仮死状態となり身動き取れない時に、神剣「平国之剣」が天から降りてきてその毒気を解いて、邪神を破ったということです。

その神剣の御霊威によって、日本の国を仮死状態にしようとする毒気を祓っていただけたらと祈願してきました。

「なんだ、神頼みか」と笑う人がいるかもしれませんが、私は必ず好転すると信じています。
| 国の基本 | 21:44 | comments(76) | - |
検証
きのう戸井田徹代議士と赤池誠章代議士と打ち合わせをして、17日(月)16:00から国籍法の改正案の検証を求める議員の集会を開催することになりました。他の日程がはいっている議員も賛同者として署名をいただくことにしました。赤池誠章代議士と私の事務所で事務局として、その準備のお手伝いをさせていただきます。

その日の夜、「太郎会」の定例会があるので、そこでも「国籍法の改正には最低でも実親子関係を証明するDNA鑑定が必要」ということを出席した議員に理解してもらって、それぞれの立場で行動を起こしていただくようお願いをしようと思っています。

17日は、平沼赳夫代議士や古屋圭司代議士、稲葉大和代議士、戸井田徹代議士、西川京子代議士、赤池誠章代議士、牧原秀樹代議士に出席していただく予定です。みなさんの知恵とパワーをいただいて、この「国籍法の一部を改正する法律案」がよりよいものとなってほしいです。「改正案を見直せ」と声を上げていただく議員がかなり増えました。議員のブログへのコメントやファックスでご意見を寄せていただいたみなさんのおかげです。

時間がない中でどこまでできるかわかりませんが、最後までがんばります。
| 国の基本 | 23:31 | comments(92) | - |
慎重審議
衆議院本会議に国会に上程される予定の「国籍法の一部を改正する法律案」の慎重審議を求める動きが出てきました。それを求める議員の署名を稲田朋美議員が集めてくれています。「せめてDNA鑑定などにより、日本人の親と子の実親子関係が証明できるようにすべき」という声が上がり始めました。
稲葉大和代議士も同じ趣旨の意見書を、多くの自民党議員に配りながら説明していただいています。その稲葉代議士の手から、昨日の私のブログのコピーも配布していただいていました。

稲葉代議士の意見書の一部を紹介します。「私は、結婚していない両親から生れた子供に日本国籍を与えることを反対しているわけではありません。日本人国籍を与える子供が、認知した親と本当に血がつながっているかを確認せずに、簡単に日本国籍を与えるべきではないと思っているのです。(今回の最高裁判所の判決ですら、親子関係があやふやなものに国籍を与えよ!とまでは判断していないのです)ー中略ーこの改正法案は性善説ではとうてい考えられない案件です。厳しい意見ではありますが、悪用されたらどうするのか、それを発見して処罰されたらどうなるかまでを考えないで迂闊に審議していい改正法案ではありません。(現在想定している処罰法では甘すぎます)一人の政治家として、ここが歴史の分岐点とならないよう、各先生方に意見していきますが、みなさまからの意見も必要です。問題点を端的に述べ、一人一人に危機意識を認識させてください。よろしくお願いします」という内容で、同じ思いを持つ議員が動いていただいているのだなとうれしく思いました。

この3日間で危機感を持ってくださる議員がだいぶ増えてきました。日本国を愛するみなさんが、ネットやファックスで多くの議員に真剣に訴えていただいた結果だと思います。すごいパワーを感じます。ありがたいです。

なお、最新の情報では、この法律案は18日(火)の午前に法務委員会で採決された後、衆議院本会議で採決の予定だということです。
| 国の基本 | 14:33 | comments(149) | - |
革命
一昨日、戸井田徹代議士に電話しました。「国籍法が大変なことになっています。先輩のブログで国籍法について触れていないので、先輩の支援者が『大臣政務官だから発信しにくいのだろうか』と心配していますよ」と伝えたら、「分かっている。俺もいろんなところに働きかけているけど、どうもおかしいんだ、きょうのブログでそのことを書くつもりだ」とおっしゃっていました。

昨日は、法務委員会に所属している議員に「最低でもDNA鑑定を義務付けなければ大変なことになる。法務委員会でぜひそのことを強く言ってほしい」とお願いしました。議員は、「どうしてこんなに急ぐのかね」と言っていました。拉致議連等でも一緒に活動している先輩議員にもお願いしました。「最悪の事態を想定して、日本の国を守ることを考えなければなりません」と訴えました。「これから何ができるか、ちょっと動いてみる」との返事をいただきました。

今回の「国籍法の一部を改正する法律案」は、最高裁の違憲判決を受けて、「早急に改正を」という政府の積極的な動きがありました。それをうまく利用して、将来の日本が混乱するように仕込んだ人たちがいるのではないかと疑いたくなります。あまりにも手際よくて、かつ巧妙です。

「そんな大げさな」と笑われるかもしれませんが、「二重国籍容認」、「移民受け入れ1000万人」、「皇室典範改悪」、「人権擁護法」、「外国人参政権」など、日本の伝統・文化を消そうとする話が頻繁に出てくることに異常な感じがします。国家を転覆しようとする“革命”に向けて、何か大きな力が働いているのではないかと心配しています。
| 国の基本 | 20:18 | comments(117) | - |
DNA
全く関係ない会合ではなかったですが、きのう出席した自民党法務部会は河野太郎PT座長による重国籍を取上げた会合でした。それとは別に、今回の「国籍法の一部を改正する法律案」は、今週中に衆議院法務委員会で審議され、来週に本会議にかけられるスケジュールになっていることが分かりました。

「なんでこうなったのだろう」と何人もの議員が首を傾げていました。人権擁護法の反対で一緒に戦った議員です。おそらく、選挙騒ぎで選挙区と国会を行ったり来たりしている間に話が進んでいたようです。

法務委員会に所属する議員に「最低でも認知の条件としてDNA鑑定するように発言してくれ」と先ほど強くお願いしておきましたが、どうなるのか心配です。

衆議院法務委員会で審議される、法務省から入手した資料によると、この改正案の趣旨は「日本国民から出世以後に認知された子が届出により日本の国籍を取得するためには、父母の婚姻を要するとの国籍法の規定は違憲であるとの最高裁判所判決があったことにかんがみ、父母が婚姻していない子にも届出による日本の国籍の取得を可能とするとともに、国籍行政の適正な運用を図るために必要な整備を行う。第一に、出世時に日本国民との法律上の実親子関係が存在していないため出生により日本国籍を取得しなかった子について、父母の婚姻及びその認知により嫡出子たる身分を取得したとの要件を削除することにより、出世後に日本国民から認知されて日本国民との法律上の実親子関係が生じた場合には、届出による日本の国籍の取得を可能とする。第二に、出世後に日本国民から認知されて日本国民との法律上の実親子関係が生じた子が日本の国籍を取得する届出をする場合において、虚偽の届出をした者についての制裁を新設する」とあります。

「国籍法(昭和二十五年法律第百四十七号)の一部を次のように改正する。第三条の見出し中「準正による」を「認知された子の」に改め、同条第一項中「父母の婚姻及びその認知により嫡出子たる身分を取得した」を「父又は母が認知した」に改める。第二十条 第三条第一項の規定による届出をする場合において、虚偽の届出をした者は、一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する」という内容に国籍法が改められることになります。

いままででも認知によってそのこどもは日本の国籍を取得することはできました。それは父母が婚姻している場合でした。しかし、父母が婚姻していなくても、どちらかが日本人であれば、認知によって日本国籍を取得できることは許されるべきだと理解します。でも、現行の「生れる前」が「生れた後」に認知できるようになると、偽装認知が起きる可能性があります。罰する規定が1年以下、20万円では軽すぎます。

「近いうちに部会で議論の場が設けられるだろう」と思っていました。ところが、多くの自民党議員が知らないうちに、この改正案の手続きはかなり進んでしまっています。でも、やれることはやってみます。それから、この後に議論されると思われる、重国籍のことについては絶対反対します。
| 国の基本 | 18:39 | comments(190) | - |
国籍法
朝の8時から党本部において、自民党政務調査会の「法務部会国籍問題に関するプロジェクトチーム第15回会合」が開かれました。河野太郎座長より重国籍に関する座長私案が報告されました。その内容をお知らせします。

●日本国籍を持つ者が他の国籍をあわせて保持することを認める。
●日本国籍以外の国籍を持つ者は、本籍地でその旨の申告をしなければならない。これを怠った者は、罰金刑および日本国籍を失うことになる。
●父母の国籍が違うことにより、二重国籍となる者は両方の国籍を保持でき
る。
●日本国籍を持つ者は、生地主義で得た国籍も保持することができる。
●日本国籍を持つ者が、重国籍を認める他の国の国籍を取得した場合、日本
国籍を保持し続けることができる。ただし、日本が承認している国に限る。
●重国籍を認める国の国籍を持つ者は、要件を満たせば日本国籍を取得する
ことができる。この場合、元の国籍を失わない。ただし、日本が承認している国に限る。ただし、日本国籍の取得に関しては、毎年の国別の割当数を設ける。
●皇族、国会議員、大臣、外交官、自衛隊の士官、判事は日本以外の国籍を
保持することはできない。
●日本国籍を持つ者が、外国の王族の一員になったときは、または、大統 
領、国会議員、閣僚、外交官、軍隊の士官、判事の職に就いたときは、日本国籍を喪失する。
●日本国外で生まれ、血統により得た日本国籍を含む複数の国籍を持つが、二十二歳になるまで通算して一年間(365日)、日本国内に居住していない場合は、日本国籍を喪失する。
●ある国が日本を侵略することを企てることにより日本と交戦状態になった
場合、日本の国家および地方公務員は、その国の国籍を保持することはできない。
●日本国籍を含む複数の国籍を持つ者が、志願して他国の軍隊に入隊した場
合、日本国籍を失う。
●日本国籍を持たない母親の子供を認知する場合、DNA鑑定を必要とする。

以上12項目に対して、特に最後のDNAのことに関しては法務省より、「親子関係成立のハードルが高くなる」、「市町村単位での検査が困難」、「DNA鑑定に10万円ほどの高額費用が必要になる」、「人種差別の批判が出る可能性がある」という意見がでましたが、今回は親子関係の成立そのものが国籍取得に結びつく内容なので、私は厳格にすべきだと考えます。市町村で困難であれば、都道府県が窓口になればいいです。DNA鑑定の費用10万円は申請者の負担とし、それが払えない者には国籍を与えなければいいと思います。きょうの話を聞いていると、日本国籍の“大安売り”という感じがします。「日本の国籍がほしい」、「日本に長期に滞在したい」と願っている外国人はいっぱいいます。例えば日本で働きたい外国人女性が日本人男性の認知を受けて日本国籍を取得したこどもを持てば、その養育のために堂々と日本に滞在できます。DNAの鑑定がなくても国籍が取得できるということになれば、実際に自分のこどもでなくても認知の届出ができますから、その認知の届出が“商売”になってしまう心配もあります。法務省からそれを後押しするような見解が出たことに驚きを覚えます。

最近、北朝鮮の女スパイが日本国内において、日本人男性との間で偽装結婚の工作をしていたという報道がありましたが、もしDNA鑑定なしで届出だけでいいということになれば、苦労しなくても、こどもさえいれば日本人男性に認知させて、堂々と日本に滞在することができるようになります。「子持ちの外国人女スパイが日本で大活躍」なんてことにならないようにしなければなりません。日本の国籍を与えるということについて、そのための審査が厳格すぎるということはないと考えます。

それよりも国籍法を変える前に、「スパイ防止法」の制定を急ぐ必要があると思います。
| 国の基本 | 13:44 | comments(99) | - |
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