◆PCジャンク道・PCパーツ編・冷却ネタ◆
CPUクーラー「ZAWARD Quattro」

 
 
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PCネタページの記念すべき第1回目のネタとしては非常にショボイですが「CPUクーラー換装」を取り上げて見たいと思います。


それでは、今回の主役であるCPUクーラー「ZAWARD Quattro(クワトロ)」にご登場願いましょう。

クワトロさん、ドゾー(・∀・)/

quattro-box

って、いきなり外箱かよ(w

気を取り直して、今度こそ本当にクワトロさんドゾー(・∀・)/

quattro-main

見ての通り、大半のCPUクーラーとは違い、横方向に風が抜ける構造となっています。

付属品はこんな感じ。

quattro-parts

ビス止め用バックプレートやファンコントローラなどが付属しています。


まずは、「クアトロ」を導入する前のマシン構成と冷却状況を書いておきましょう。
これを書かないとレビューの意味がありません(^^;
2ちゃんねるのCPU温度関連スレのテンプレートを使ってみました。

換装前の構成および状況:
【  CPU  】
32℃ (Pentium4 3.0CGHz、Northwood、FSB 800MHz、HTTオフ、定格使用)
(※温度はアイドル時)
【  シバキ  】
46℃ (午後ベンチ・耐久テスト20分)
【  HDD  】

26℃ (C: Seagate Barracuda7200.7 80G)
23℃ (D: Maxtor DiamondMax9 80G)
【  システム  】
32℃→34℃ (シバキ後)
【  室温  】
22℃
【計測ツール】
SpeedFan 4.23
【 クーラー 】
センチュリー 「大和」(8cmファン、2600 rpm)
【  M / B  】
MSI 865PE Neo2-PLS(限定版・黒基盤)
【  VGA  】
玄人志向 GFX57VP-A128C(定格使用)
【  ケース  】
RAIDMAX MUSTANG V (スーパーホワイト)
【  電源  】
ケース付属品(LOGIC KMG-45000SC)
【  ファン  】 フロント: 吸気 12cm 1600rpm
リア  : 排気 12cm 2000rpm
サイド : 吸気 8cm x 2 (回転数不明。1500rpmくらい?)


表を見てもわかるように、「大和」くんもそれなりに冷えてくれているので、通常使用には全然問題ないのですが、冷却マニアもどきとしては何かが物足りないわけで (;´▽`)
ちなみに「大和」くんは、札幌の某熊屋(DO−夢のことです)にて「物故割品」(平たく言うと動作しないジャンク^^;)として380円で売っていたものです(3ピンケーブルが断線していた)。
ジャンカーは断線ぐらいではビビリません(w


話がちょっとそれましたが、今回クワトロを選んだのは、

  ●2ちゃんのスレでも結構冷えると評判だった
  ●性能がよい割にあんまりサイズがデカクない(重量もそれほど重くない)
  ●排気と同一方向の風向きで冷却が出来る
  ●値段もあんまり高価でない

という理由から選んでみました。

冷却性能から言えば、「将軍」だとか「Hyper6+」とか「XP-120」(コレは先日メインマシンに装着済み)とかも選択肢に入るのですけど「デカ イ」のは筐体やマザーの関係で物理的に装着不可能な場合が多いのと、「重い」のはマザーに掛かる負担が大きいのとで、中々手を出しづらいのが現実です。
(XP-120は実際に導入実績があるので、今回の換装予定マシンでは物理的に入らないのは判っていました)


てな感じで「クワトロ」を選んだわけですが、下調べを入念にしてなかったため、「4本ビス止め&リテンション外しが必要」という重大なことを見落としていて、ちょっとゲンナリ (orz

全バラ必須&独自固定方式メンドくさ〜です(; ̄▽ ̄)


まあ、折角買ったのに飾りにしておくのは勿体無いので、さっそく換装作業に移ることに。

まず、↓が換装前のマシンの臓物の状態。
coolor-before


この状態からマザーを取り外し、「クワトロ」の取り付けに入ります。

クーラー取り付けの前にグリスを塗り塗り。
cpu-greese

使っているグリスはじゃんぱらで買った250円前後の安物グリスです。
私の場合、グリスはあんまり多く塗りません。
多く塗ると熱伝達の邪魔になりますし、きちんとクーラーを取り付ければ圧力でグリスがヒートスプレッダ全体に薄く延びてくれますので、これくらいで十分です。

クーラーを載せてリテンションプレート(?)を付け、4本のビスをしっかり締めて無事取り付け完了です
やほーい! ヽ(゚▽゚*)乂(*゚▽゚)ノ

coolor-onmother

ビス止めということで、最初は「どれだけ締めればOKなんだろう?」という不安がありましたが、マザーとリテンションプレートの間にスペーサーが挟まるため、締めすぎてマザーに負担が掛かるという事は無いので安心です。
簡単、簡単!(・∀・)

で、取り付け完了後の画像がコチラ。

coolor-complete

コンパクトといっても、さすがにデカイです(;・∀・)

あと、ヒートシンク自体のサイズはあまり大きくないですが、ファンのサイズ分だけ横方向のスペースが必要です。
今回使用したマザー(MSI 865PE Neo2-PLS)では、CPUファンがメモリスロット1番の真上にくるうえに、スロット2番もギリギリ干渉しない状態になってしまったので、CPUソ ケットとメモリスロットがもっと近いマザーの場合、取り付けはかなり苦しいと思われます。

実際の画像がコレ↓なんですが、ファンのせいでメモリスロット1番(一番下の緑のスロット)が完全に潰れています。
加えて、チップセットのヒートシンクともちょっとだけ干渉してますがギリギリで何とかなってます(w

coolor-space


そしてマザーを筐体に収めた完成状態の画像がコチラ。

machine-complete

CPUの熱がストレートに排気用リアファンへ逃げるようになってます。
うんうん、理想的なエアフローですぞよ (・∀・)


無事に取り付けも終了したので、早速午後ベンチでシバいてみました。

換装後の構成および状況:
【  CPU  】
32℃ (Pentium4 3.0CGHz、Northwood、FSB 800MHz、HTTオフ、定格使用)
(※温度はアイドル時)
【  シバキ  】
41℃ (午後ベンチ・耐久テスト20分)
【  HDD  】

29℃ (C: Seagate Barracuda7200.7 80G)
27℃ (D: Maxtor DiamondMax9 80G)
【  システム  】
32℃→34℃ (シバキ後)
【  室温  】
24℃
【計測ツール】
SpeedFan 4.23
【 クーラー 】
ZAWARD  「Quattro」(9.2cmファン、2000 rpm)
【  M / B  】
MSI 865PE Neo2-PLS(限定版・黒基盤)
【  VGA  】
玄人志向 GFX57VP-A128C(定格使用)
【  ケース  】
RAIDMAX MUSTANG V (スーパーホワイト)
【  電源  】
ケース付属品()
【  ファン  】 フロント: 吸気 12cm 1600rpm
リア  : 排気 12cm 2000rpm
サイド : 吸気 8cm x 2 (回転数不明。1500rpmくらい?)


ファンのサイズの違いはありますが、ファン回転数を500回転落とした状態なのに、負荷時の温度は5℃ほど下がっています。はっきりと冷えているのが判りますね。
クアトロ (・∀・)イイ!!


取り付けも思っていたより楽チンですし、熱気が篭らないようなエアフローを構成するのに理想的な構造をしていますから、取り付けスペースの問題さえクリアできれば、私としてはお奨めできるCPUクーラーだと思います。

ThermalrightのXP-120かXP-90とベンチ比較が出来れば面白いところでしょうが、XP-90をつける場合はまたマザーを全パラしてリテンション付け替えしなきゃいけないので、多分行わないでしょう(w

あと、クアトロを取り付けたおかげで、パッシブダクトは外すことになりました(;´▽`)
つーか、ダクトを完全に撤去しないとサイドパネルが閉まりません(w


値段的にはちょっとだけ値が張りますが、温度が下がれば機器の寿命も延びますので、リテールクーラーに満足していない方は一度試してみてはどうでしょうか。