殺人:元厚生事務次官夫妻、玄関先で血流し さいたま

規制線が張られ、大勢の報道陣が詰めかける山口さん宅周辺=さいたま市南区別所2で2008年11月18日午後0時15分ごろ、山崎征克撮影
規制線が張られ、大勢の報道陣が詰めかける山口さん宅周辺=さいたま市南区別所2で2008年11月18日午後0時15分ごろ、山崎征克撮影

 18日午前10時15分ごろ、さいたま市南区別所2の元厚生事務次官、山口剛彦さん(66)方で、男女2人が血を流して死亡しているのが見つかった。死亡していたのは山口さんと妻の美知子さん(61)とみられ、埼玉県警は殺人事件の疑いが強いとみて捜査を始めた。

 県警によると、玄関から外へ血が流れ出ているのを近所の住人が発見して110番した。2人は玄関の内側で、腹部から血を流し、あおむけに倒れていたという。

 山口元事務次官は東大法学部を卒業後、1965年に厚生省に入省、年金局年金課長、年金担当の官房審議官、年金局長などを経て、96年から厚生事務次官を2年9カ月担当した。その後、社会福祉・医療事業団理事長などを歴任、08年3月まで独立行政法人福祉医療機構理事長を務めた。年金課長時代に85年の年金制度大改正を手がけ、省内では「年金制度のスペシャリスト」と呼ばれていた。【浅野翔太郎、小泉大士】

毎日新聞 2008年11月18日 12時10分(最終更新 11月18日 12時45分)

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