産科再開、初の産声 十和田市中央病院・助産院

産科が再開して初の産声を上げた悠駕ちゃん(中央)
 青森県十和田市の市中央病院に4日開設された院内助産院で、産科再開後初めてとなる男の子が12日に誕生した。2005年3月に産科を休止した同病院での出産は約3年7カ月ぶり。母子ともに健康で、18日にそろって退院する。

 院内助産院は、9月に常勤の産科医が着任したことに伴い開設され、超音波検査などの専門技術を習得した助産師21人体制でスタート。医師の立ち会いが必要ない低リスクの通常分娩(ぶんべん)を扱う。

 男児を産んだのは、十和田市の保健師気田多香子さん(34)。助産師4人が立ち会い、12日午前6時43分に体重3646グラムの男児を出産した。

 男の子は「悠駕(ゆうが)」ちゃんと名付けられた。
 05年11月に長女を出産した際は、中央病院が産科休止中だったため、五戸町の病院で出産したという。今回も同じ病院に通っていたが、院内助産院開設のニュースを聞き、「近くの病院で出産したい」と中央病院を訪れた。

 気田さんは「助産師がサポートしてくれるので安心できた。近いので家族も毎日来てくれる」と笑顔を見せた。

 中央病院の東智子看護師長(52)は「開設するまでの準備が大変だったが、元気な子が産まれてほっとしている。今後も妊婦の希望に沿うお産環境を整えたい」と話した。
2008年11月18日火曜日

青森

社会



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