尼崎市役所へ家宅捜索に入る兵庫県警の捜査員=14日午前10時31分 メールで「価格」連絡 尼崎市職員が業者に兵庫県尼崎市発注の清掃業務の契約をめぐり、業務妨害容疑で逮捕された市管財課長補佐杉原雅人容疑者(45)が、市の内部調査に「最低制限価格をメールで業者に教えた」と答えていたことが14日、分かった。 県警捜査2課は14日、杉原容疑者ら職員3人が勤めていた市中央卸売市場(現市公設地方卸売市場)や市役所を家宅捜索した。 市によると、杉原容疑者は、2007年2月下旬から3月初旬にかけて、市内の廃棄物処理業「摂津」に市場のごみ搬送事業の積算を依頼。摂津の回答に基づき最低制限価格を算出し、摂津の社員にメールで教えた。 内部調査に杉原容疑者は「実績のある摂津に請け負ってもらいたい気持ちがあった」と釈明。摂津はごみ搬送事業を少なくとも過去5年連続で受注しているという。 捜査2課の調べでは、杉原容疑者は、当時市場長で人権啓発室長田口日出男容疑者(57)や、摂津の取締役野田幸男容疑者(62)らと共謀。摂津が受注できるよう2007年3月、不当に高い最低制限価格を設けて競争入札をしたように装い、特定の業者を排除した疑い。
【共同通信】
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