千葉市若葉区にある千葉刑務所=07年6月 歯科治療で3年間順番待ち 千葉刑務所に改善勧告千葉県弁護士会は14日、50代の男性受刑者が歯科治療を申請したのに約3年間放置しているとして、千葉刑務所(千葉市)に速やかに治療を受けさせるよう勧告したと発表した。 勧告書によると同受刑者は2005年8月ごろ、歯周病で歯科治療を申請したが、弁護士会が調査した今年6月まで治療を受けられずにいた。歯痛を訴えると鎮痛剤を渡されたが、3年間に4本の歯が抜けてしまったといい、今年3月に人権救済を申し立てた。 弁護士会などの調査によると、千葉刑務所では外部から歯科医2人を招き、週3回の治療をしているが、約600人の受刑者が順番を待っており、申請から治療までに約3年を要するという。 千葉刑務所は「診療回数を増やすなど、刑務所を挙げて努力している」としている。
【共同通信】
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