埼玉県国民年金基金の捜索に入る捜査員=15日午前9時40分、さいたま市浦和区 内規に反し随意契約 埼玉県年金基金の常務理事埼玉県国民年金基金の小冊子作成をめぐる水増し請求事件で、背任容疑で逮捕された同基金常務理事黒沢博史容疑者(62)が内規に反して、清裕容疑者(46)=同容疑で逮捕=の出版社に随意契約で小冊子の作成を発注していたことが15日、警視庁捜査2課の調べで分かった。 捜査2課は同日、さいたま市浦和区にある同基金などを背任容疑で家宅捜索した。水増しされた資金の流れなどを解明する。 警視庁によると、同基金は内規で2社以上から見積もりを取ることを定めていたが、黒沢容疑者は守っていなかったという。 発注は黒沢容疑者が2000年度に始め、発注部数も黒沢容疑者が決めていた。キックバックを条件に清容疑者に発注を持ち掛けたとみられる。黒沢容疑者は「住宅ローンなどで生活が苦しく、小遣いが欲しかった」と供述している。 警視庁の調べで、黒沢容疑者は水増し請求分を「原稿料」名目で自分の口座や知人数人の口座に振り込ませていたことが判明。同課は発覚を免れるために工作していたとみている。
【共同通信】
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