振り込め詐欺の被害金を金融機関の口座から引き出したとして、広島県警捜査二課と組織犯罪対策課、安佐南署は17日、広島市中区富士見町、指定暴力団共政会守屋組組員渕上一真容疑者(22)を窃盗の疑いで逮捕し、守屋組事務所を家宅捜索した。
調べでは、渕上容疑者は、中区宝町、風俗店従業員尾崎慎司被告(25)=窃盗罪で起訴=らと共謀。5月28日、市内のコンビニ4店の現金自動預払機で、他人名義の口座から振り込め詐欺の被害金計192万円を引き出した疑い。「知らない」と否認しているという。
県警によると、被害金は、示談金名目で現金を要求する手口にだまされた県内の高齢女性が振り込んでいたという。県警は渕上容疑者の指示で尾崎被告が引き出し、渕上容疑者に渡したとみている。県警は渕上容疑者らが詐欺グループを構成、被害金が守屋組の資金源になっていた可能性もあるとみて実態解明を進める。
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