李大統領ラジオ演説、経済不安克服に団結呼びかけ
【ソウル17日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は17日、最近の米国発金融ショックに伴う国内経済不安に関連し「火事になったらけんかも止めて皆で一緒に水をかけなければならない」と呼びかけた。
KBS第1ラジオ、交通放送などを通じ放送されたラジオ演説「こんにちは、大統領です」の中で、危機を克服するため力を合わせた国とそうでない国の格差はとてつもなく大きいと主張し、このように述べた。団結か分裂かにより結果は完全に異なってくると強調した。
その上で李大統領は、来年の韓国をはじめとする世界主要各国の悲観的な経済見通しに言及し「今は成長見通しが重要なのではない」との考えを示した。死力を尽くし、期待する目標を実現することが何より重要だと力説した。また、政府は政府なりに引き締めを行い庶民を優先し、雇用を優先し、中小企業を優先するという原則の下、景気活性化に向け努力を尽くすと約束し、各経済主体の協力を求めた。
この日の演説は、20カ国・地域(G20)の緊急首脳会合(金融サミット)のため訪れた米ワシントンの宿泊先で録音された。李大統領は、金融危機克服に向けた国際社会の共助のムードを伝えながら、首脳外交の重要性を強調した。韓国が今回のサミットの合意内容履行を主管する国として英国、ブラジルとともに選ばれたことを伝え、新しい経済金融秩序を形成するに当たり、韓国が主導的な立場と発言権を大きく強化する良い機会だと評した。
また、この激動の時代に実用的で能動的な外交と積極的な寄与を通じ、国際社会で韓国の位相を高めなければならないと述べ、自らは大統領として一瞬たりとも気を緩めることなく役割を遂行すると約束した。