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2008年11月17日

 薬物汚染に平穏な市民生活がどんどん侵食されていくようだ。雑草のようにはびこっていくさまには背筋が寒くなる

北九州の門司港に入港した貨物船から覚せい剤約3百キロ(末端価格2百億円相当)が見つかり14人が逮捕された。エンジンルームのタンクに隠していたという。過去3番目の押収量だが、氷山の一角であろう

東京では先月、住宅街で主婦らに覚せい剤などを密売したイラン人グループが逮捕された。子どもの遊ぶ声が聞こえるような街角で堂々と密売が行われていたから恐ろしい。繁華街の防犯カメラが増えたため活動の場を移したようだが、皮肉なものである

大麻も身近なところに入り込んでいる。大学生がキャンパスで売買したり、大麻草栽培や密輸で逮捕されている。北陸でも先月、栽培で小松の男3人と砺波の夫婦が逮捕された。県道のそばや河川敷で栽培していたもので、大胆さにはあきれかえる。大麻の吸引などに罰則がない法の抜け穴にも問題がある

気がつかないうちに依存していく毒草である。根が深く張らないうちに刈りとりたい。もっと怖さを知らねばならない。


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