岡山放送局

2008年11月17日 0時30分更新

「お守り刀」展示会


災いから身を護るため、子どもの誕生や嫁入りの際に贈られた「お守り刀」と呼ばれる刀や太刀を紹介する展示会が瀬戸内市で開かれています。

「お守り刀」は、古来から日本刀には霊的な力が宿ると信じられてきたことから、災いから身を護ってほしいと子どもの誕生や嫁入りなど、人生の節目に贈られてきました。

会場の備前長船刀剣博物館には、現代の刀工たちが「お守り刀」をテーマに作った刀や太刀など、合わせておよそ100点が展示されています。

このうち、地元の刀工、川島一城さんが制作した太刀には小さな花びらを重ねたような「重花丁子」と呼ばれる備前刀の伝統的な模様が浮かび上がり、繊細な美しさを感じさせます。

また、倉敷市の刀工、赤松伸咲さんの短刀は、寺の霊力で身を護ってもらおうと、材料の一部に総社市にある「宝福寺」の古釘が使われています。
この展示会は瀬戸内市長船町の備前長船刀剣博物館で11月30日まで開かれています。