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【サッカー】

浦和ベテラン大量放出へ

2008年11月5日 紙面から

 浦和が今季終了後にベテラン陣を大量放出し、大胆な世代交代に着手することが4日分かった。天皇杯の愛媛戦で辛勝した3日夜、詰めかけたサポーター約200人に対し、藤口社長は「来季について整理するものは整理する。組織づくり、チームづくりを検討する。求められているのは改革」と宣言。一夜明けたこの日、クラブ幹部は改革の主要命題を「勝ちながらの世代交代」に定めていたことを明かし、チームの若返りに積極的に取り組む方針を示した。

 至難な、そして痛みを伴う改革の道へ、ついに浦和がかじを切った。世代交代案は、10月22日のACL準決勝第2戦後に深夜まで行われた緊急幹部会議で、すでに議題に上がっていた。そしてこの日、あるクラブ幹部は「Jリーグで初めて成功させる」と、東京Vや磐田が失敗してきた難題克服への意気込みを示した。

 来季は全日本ユースを制した“黄金世代”のユース昇格組4人、大卒1人の新加入が決まっており、若返りの方針は顕著。藤口社長も前夜、来季以降の試合内容の改善について「われわれも当然、人もボールも動く、夢のあるフットボールを望んでいる。それを下から育ってくる選手がやってくれる」と語っていた。

 一方、今季ここまでリーグ戦出場3試合10分のMF岡野(36歳)、同じく3試合35分のMF内舘(34歳)らの契約延長について、強化幹部は「現状のままでは厳しいのは確か」との見方を示していた。またクラブ批判を行った29歳のFW永井との契約も流動的な状況。いずれもこれまで大きく貢献してきた人材だが、このまま今季が無冠に終われば激震のオフが待っている可能性は高い。

 

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