2008.11.14 Web posted at:  18:26  JST Updated - CNN
サイエンス

太陽系外の惑星、直接撮影に初成功と NASAなど

(CNN) 太陽系外の惑星を直接撮影することに成功したと、米国と英国、カナダの研究者らが13日、米科学誌サイエンス(電子版)で別々に発表した。計4つの惑星の姿が撮影されている。

米ローレンス・リバモア国立研究所とカリフォルニア大学バークレー校、カナダ・モントリオール大学、英エクセター大学の研究チームは、米ハワイ島マウナケアにあるジェミニ・ノース天文台とケック天文台を使って、ペガサス座方向に地球から130光年離れた3つのガス惑星を撮影した。

これらの惑星は、「HR8799」と呼ばれる大きさが太陽の1.5倍の恒星の回りを公転しており、それぞれ質量は木星の7─10倍。いずれも直接の撮影は初めてとなる。

一方、米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(JPL)とゴダード宇宙飛行センター、カリフォルニア大学バークレー校、ローレンス・リバモア国立研究所などの研究者からなるチームは、ハッブル宇宙望遠鏡を使って、みなみのうお座にある地球から約25光年離れた恒星フォーマルハウトを公転するガス惑星を撮影した。

この惑星の質量は木星の約3倍で、フォーマルハウトとの距離は171億キロと考えられている。フォーマルハウトの明るさは太陽の16倍で、非常に明るい。

太陽系外の惑星はこれまで、光学的に直接撮影されたことはない。公転によるズレなどを調べて間接的に確認された太陽系外の惑星は、322個だった。

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