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【東京】

高めよう防災意識 慶応病院で消防訓練 練馬では応急救護実演

2008年11月16日

病院関係者や住民らが訓練を行った=慶応大学病院で

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 秋の火災予防運動週間の十五日、新宿区信濃町の慶応大学病院で、四谷消防署と同病院の職員、住民ら約五百人が連携した防災訓練が開かれた。また練馬区光が丘二の光が丘消防署でも応急救護の実演などが行われた。

 慶応病院の訓練は、地震が発生し、病院内に大勢が逃げ遅れたとの想定で、消防隊員が約十台のはしご車などを操作し、屋上や窓から患者らを救出。駆け付けた住民らは、地上で担架を使い、けが人を救護所まで運ぶ役割を果たした。

 訓練は、同署の内山徹署長と一日消防署長の戸山芳昭院長の号令による一斉放水で締めくくられた。戸山院長は「訓練によって地域の結束が一層強まり安心、安全な街にできれば」と講評。最後は、炊き出し訓練の一環として用意された炊き込みご飯と豚汁が参加者らに振る舞われた。

 一方、光が丘消防署では、千葉県船橋市で男子児童(12)がパンを詰まらせて窒息死した事故を受け、小さい子どもや高齢者のいる家庭を対象に、のどに物を詰まらせた場合の応急救護の実演を行い、参加者も体験した。

 このほか十六人が死亡した大阪市浪速区の個室ビデオ店放火殺人事件を受け、「煙体験ハウス」を使って、煙を吸わずに避難する方法の訓練も行われた。

 

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