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「教育長は申し入れに対する誠実な回答を!」

 
 

ういが「いじめ総点検」に対する申し入れを行ったほんの3日後のことである。下記のような教育長名での「緊急アピール」といわれる文書が、北九州市内のすべての学校に配布され、保護者、児童生徒すべてへ増し刷りして配布することが流されたのは…。

そう、こんな紙切れ一枚で何かが変わるとでも本気で思っているのだろうか。


緊急アピール 

平成18年12月1日
北九州市教育委員会教育長 大庭 清明


いじめを受けたことにより児童生徒らが自らその命を絶つという痛ましい事件が依然として発生しており、誠に悼ましいことであり、深刻に受け止めているところです。

本市においても、卒業生による自殺、自殺をほのめかす手紙、小学校におけるいじめ問題から、校長が自ら命を絶つといった悲しい事件が発生しました。このようなことを二度と繰り返さないためにも、教育委員会、校長、教職員はじめ学校教育に携わる全ての関係者一人一人が、改めてこの問題の重要性を認識し対応していくことが大切です。本市においては、現在実施しているいじめ総点検を通して、的確ないじめの実態把握と早期対応を行うなど、学校、家庭、地域一体となって、いじめ問題に真摯に取り組んでまいります。学校の先生方をはじめ大人の皆さん、どうか、子どもたちの姿をよく見つめ、子どもに寄り添ってください。子どもたちが不安や悩みのサインを発していないか、細心の注意を払ってください。そして、かけがえのない命の大切さをしっかりと伝えてくださることをお願いします。 



何でも突然上から指示や通知が降ってくるのが北九州市の常態だが、あまりの無神経さには腹が立つ。校長を自殺へと追い込んだのは、他ならぬ教育委員会であり、教育長ではなかったのか。教育長は最初のテレビ報道で「校長にいじめととらえる感性がなかった」という発言をした。この無責任な発言は校長を追い込み、メディアがさらに追い打ちをかけた。校長は誠実に問題解決に向けた努力をし、教育委員会にも何度も報告は上げていた。

遺族はきっとまだ心の痛みから回復できていないだろう。葬儀の際、弔辞を教育委員会は拒否されたらしい。人を死へと追いやった張本人達がなぜこんな無神経な事を言っておられるのだろうか。彼らの厚かましい感性にこそ大きな問題があるのではないのか。

それにこんな緊急アピールが突然下ろされた背景には、数日前に起こった北九州市内の中学生の自殺が影響しているはずだ。一部マスコミが報道はしたらしいが、その後は完全に報道規制が敷かれ、どこも全く報道していない。あれだけ「いじめ問題」でバッシングを繰り返したマスコミは今度は一転して自粛だ。ポリシーのなさにあ然とさせられる。

子どもへの緊急アピール文までルビ付きで配布された。最後に「苦しさを分かち合い、共にがんばり、共に乗り越えていきましょう」という言葉で結ばれている。教育現場の声をまったく聞こうともせず、子ども達と向き合おうともしない教育長や教育委員会。人を死へと追い込んだ「犯罪者」たちと共にはとてもがんばれない。

SHAME ON YOU! 恥を知れ!
 
     
     

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