新潮45


新潮45とは 最新号目次 バックナンバー 雑誌から生まれた本

新潮45とは


【創刊と前身】
「新潮45」は、1982年に「新潮45+」(ヨンジュウゴプラス)の名前で創刊しました。当初は中高年以上、つまり、誌名が示すとおり45歳以上を対象とした健康雑誌でした。その後リニューアルに伴い、+の記号がはずされ、現在の誌名「新潮45」になりました。

【辛口オピニオンと事件ジャーナリズム色、そして「総合エンターテインメント・ジャーナリズム誌」へ】
 まず45は「日記と伝記」の雑誌として再スタートしました。その後、さらなるリニューアルを経て辛口オピニオン誌へ、そして一橋文哉氏の登場や、堺通り魔事件の19歳少年犯の実名報道で少年法と戦う姿勢で話題を呼び、少年法改正の立役者となり、事件ジャーナリズム色を強めていくことになります。
 その後、2001年に就任した「オバはん編集長」こと中瀬ゆかりが、新たな読者層の開拓を企図。30代、40代の知的好奇心旺盛な女性をターゲットに定め、「事件・教養・セックス」の3本柱を打ち出したことで、雑誌は劇的に変貌します。「総合エンターテインメント・ジャーナリズム誌」と銘打たれました。しかし、その根底にあるのは、「人間が一番面白い」という“人間探究”の視点であり、創刊以来、変わることなく脈々と受け継がれてきた精神でした。

【ネットより深く、新聞・テレビより鋭く、新書より速い“最先端メディア”】
 そして2008年10月――。45は装いも新たにまたもや生まれ変わります。
 自らに課したテーマは、ネット全盛で、長く活字メディアが苦境に陥っている中、どうすれば、雑誌はこの時代と充分に闘え、生き残っていけるのか、ということでした。答は簡単には見出せませんが、その方策のひとつは、ジャーナリズムの原点への回帰でした。タブーをおそれず、常に事実といわれるものを疑い、己が真っ当と信ずるところを発言していく。重要な役割りの一つに“報道”があることを今一度肝に銘じ、周りや時流に迎合せず、自身の立ち位置を堅守して、生きた情報と論評を発信していく姿勢を第一にしたのです。そこから再出発し、結実したビジョンが、「ネットより深く、新聞・テレビより鋭く、新書より速い“最先端メディア”」――。それが生まれ変わった「新潮45」の形です。

【時代を生き抜くための「発見力」を追究】
 そして読者諸兄に対しては、この世をサバイブするうえでの重要な“武器”にしていただけるよう努める。そこで目指したのは、人の生と死を見つめる、“人間探究”の精神を継承しながら、さらに「発見力」を高めようとする読者の方々に資する総合月刊誌になること。「発見力」がもたらすものは、研ぎ澄まされた「気づき」のアンテナです。未知のことがらを発見する。分かったつもりでいながら、実は全く分かっていなかったことを自覚し、正しく把握しなおす。見えていなかったものが見えてくる――。「発見」は、人間の最上の喜びの一つであり、それを養う力は人生をより豊潤にするものと確信しています。
 読んで溜飲が下がる痛快オピニオンや、喜怒哀楽の情感に訴える人間ドラマ。新しい発掘で知的好奇心を刺激する本格ノンフィクション。渦中の人物や、動いている事件を鋭い切り口で“料理”する深層情報。生と死を思い、その考察を深める重厚なドキュメント。新生「新潮45」にはこうした読み物がたくさん詰め込まれています。小誌を手にとり、ぜひ「発見力」を増強してください。そうすることで、読者の方々に、事象をより深く洞察し、より豊かな知恵と確かな意見をそなえ、混迷する今を生き抜くことへの一助にしていただきたい。それが「新潮45」という雑誌の願いです。





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