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韓国自動車市場で販売台数急減(下)

 販売状況が深刻になる中、それまで割引幅が小さかった現代自さえも、サンタフェやトゥサン、ジェネシスの在庫車について約20%の割引サービスを実施している。エクウスは最大1000万ウォン、ベラクルスは550万ウォン(約39万円)まで割り引く。GM大宇のウインストームは300万ウォン(約21万円)まで割引する。双竜自は最大36カ月の無利子ローン販売を行っているが、今月10日までの販売量は46%減少した。双竜自のある営業所長は、「今のような状況がさらに何カ月も続くようなら、営業所を畳まなければならない」と語った。

 企業の別なく軒並み販売が下落していることも、自動車の内需不振本格化の兆しである可能性がある、と指摘されている。今月1日から10日までの現代自の販売は先月同期より28%減少し、新車を送り出した起亜自の販売も36%落ち込んだ。GM大宇の販売下落率は52%、ルノー・サムスンの場合は45%となっている。

◆不況に強い軽自動車もダメ

 今月の内需販売のさらなる特徴は、不況期によく売れる軽・小型車の販売下落幅が相対的に大きい、という点だ。

 今月1日から10日までの車種別内需市場増減推移を見ると、先月同期より軽自動車(モーニング・マティス級)は38%、小型車(ベルナ・プライド級)は45%販売が減った。反面、大型車(ジェネシス・オピラス・チェアマン級)は19%の減少にとどまった。景気が振るわない中、消費者が軽自動車や小型車に乗るのではなく、そもそも車の購入を控えている、という分析が可能な数字の動きだ。

 輸入車の販売不振も、今月に入り加速化している。今夏だけを取り上げてみても、輸入車市場は前年同期より月平均30%ずつ増加していた。しかし先月には前年同期より14%以上も減り、販売低下の動きを見せた。今月は、先月よりさらに販売が悪化するだろう、と観測されている。

 輸入車販売で第1位のホンダは先月、輸入車販売下落率で第1位(マイナス47%)を記録した。これは、輸入車市場でも中産層の購買力が大きく落ち込んでいることを示している。中でも今年7月に1カ月で1103台を売ったホンダの中型セダン・アコードは、先月の販売成績が377台にとどまり、3カ月で販売量が3分の1の水準まで激減した。

崔源錫(チェ・ウォンソク)記者

キム・ヒョンジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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