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mission1.金の閃光と紅の英雄(1/6)
それは単なる偶然だった。 たまたまガジェットドローンの反応を追っていた陸士部隊がガジェットに襲撃され、応援が要請された。 戦場にたまたま近かった機動六課と言うだけで、ガジェットの反応に混じる一つのロストロギア反応が生じたことだ。 それは事態を暴走させた。 機動六課が追うロストロギア“レリック”ではない全く違うそれは、 「ジュエルシード……」 呟くようにフェイト・T・ハラオウンが声を絞り出していた。 その表情は青ざめて見える。 「―――ッ!」 次の瞬間、フェイトはバリアジャケットを纏い駆けだしていた。 十年振りに現れた宝石は、親友に出逢う切っ掛けを与えてくれた、愛する母が求めた、想い深い宝石。 フェイトは動揺し、我を忘れて目的地に飛んだ。 もう一つの出会いの地に。 |