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opening 追憶(2/2)
消えた意識が再帰した。 暖かい光がゼロを包んでいたのだ。 ―ありがとう、君のおかげで世界は救われた― 誰だ等、考えなくてもゼロは分かった。 聞き間違えることのない友の声。 オレは死んだのか？ ―ごめん、今の僕の力では君をここに連れてくることしかできなかった― 躯の感覚がない、いや、躯があるのかすら疑わしい空間でゼロは、問いかける。 ここは何処だ？ ―次元の狭間、何処でもない場所。― 出られないのか？ ―出られなくはないけど、必ずしも元の世界じゃない。 ゼロ、光を掴むんだ、光が、必ず導いてくれる― ソレ以降、エックスの声は届かなかった。 光を、掴む！ ゼロは有るのか無いのか解らない躯を、腕を伸ばして何かを掴もうとした。 すると突然暗くなる。 「こ、此処は何処だ？」 気がつくと廃墟の高層ビルの通りで天に向け手を突きだしていた。 |