ポルノグラフィティの歴史を網羅する新たなベストアルバムが完成した。2004年に発表された『PORNO GRAFFITTI BEST RED'S』『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S』以降の足跡が収められたのは『PORNO GRAFFITTI BEST ACE』『PORNO GRAFFITTI BEST JOKER』の2枚。文字通り、ここ4年あまりの彼らの“エース格”の作品と“切り札”的名曲がパッケージされた充実の内容。
デビュー10年目突入。それまでのミュージックシーンには見られなかった斬新なアプローチ、ラテンのフレーバーをまとったキャッチーかつインパクトに溢れたサウンドを手に、時代を手中に収めていったポルノグラフィティの魅力は改めて振り返るまでもないことだが、こうして2枚のベストを並べると壮観の一言だ。爆発的なヒット曲もあれば、CMなどでおなじみのナンバー、アルバムの中で輝いていた力作、さらには未CD化音源までが所狭しとリストアップされている。それら収録曲の中から、ORICON STYLEが調査した、好きな曲トップ5を発表。 一方の『PORNO GRAFFITTI BEST JOKER』からもシングルチューンが続々ランクイン。こちらの一番人気はタイトルからしてインパクト満点の「ジョバイロ」。ドラマ『今夜ひとりのベッドで』(TBS系)の主題歌として異彩を放っていたナンバーだ。「不思議だし、メロディーも好きだし心にぐっとくるから」(佐賀県/10代/女性)「スペイン風のメロディーと悲しい歌詞がいい」(東京都/20代/男性)。今回の2枚のベストに収められているナンバーの中で最も時間を経ている楽曲が「シスター」。「2人になって初めての曲で、とても心配だったけど、曲を聴いて今までと変わらない、それ以上に2人の良さを目一杯に引き出されてて、すごく心に響くものがあって改めてポルノを精一杯応援していきたいと思えた曲」(埼玉県/10代/女性)など、たくさんの“思い出”とともにファンの心に残っている楽曲といえるだろう。「ROLL」はポルノグラフィティ自身が出演していた武田食品工業『C1000タケダ ビタミンレモン』のCM曲として、映像とともに記憶に焼きついている人も多いのではないだろうか。「歌詞がとても好き。共感できるところが多いし、名曲だと思うから」(大分県/20代/女性)。
では、ファンは彼らのどんなところに魅力を感じているのだろうか。最も票を集めたのは「声」、すなわち岡野昭仁のボーカルだ。「アキヒトの声が、抜きん出てとてもセクシーだと思う。ポップな曲では声ののびが生きて、バラードでは囁くような声がとてもよいと思う」(東京都/20代/男性)など、個性的であるにもかかわらず、耳当たりがよく、さまざまなテンポを多彩に歌いこなせる才能は、ポルノグラフィティにとって最強の“エンジン”と言えるだろう。 (文:田井裕規)
【調査方法】
岡野昭仁(Vo)、新藤晴一(G)の2人組。 P R
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