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国連の「世界道路交通犠牲者の日」に合わせ、初のシンポ

2008年11月15日

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 交通事故の被害者遺族らでつくる「TAV交通死被害者の会」(大阪市北区)主催のシンポジウム「交通死ゼロをめざして」が15日、同市阿倍野区で開かれ、全国から約260人が集まった。遺族は「犠牲者は未来を奪われ、家族は生きる希望を失う。悲しみを繰り返さない社会をつくろう」と訴えた。

 国連が11月の第3日曜日を「世界道路交通犠牲者の日」と定めたのにちなんだ初の催し。事故で長男を亡くした京都市の小児科医、今井博之さん(51)が講演し、道路ごとに細かい制限速度を設定するなどスウェーデンが取り組む政策「ビジョンゼロ」を紹介。「国や行政は命を第一に考え、道路設計や制限速度を考えるべきだ」と主張した。

 パネル討論では、大学教授や遺族が制限速度を超えて走れない車「ソフトカー」の開発や、横断中の歩行者の事故を防ぐ「歩車分離式信号」の普及活動を説明。社会全体で交通死撲滅に取り組む重要性を話し合った。(千種辰弥)

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