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9月に“横浜・淡路ロマンスポルノ’08 〜10イヤーズ ギフト〜”を行い、デビュー10周年イヤーに突入したポルノグラフィティが、5年ぶりのべスト・アルバム『PORNO GRAFFITTI BEST ACE』『PORNO GRAFFITTI BEST JOKER』を2枚同時発売。今作についてや10年を振り返って思うことをふたりに聞いたインタビューをお届けします!
――デビュー10周年イヤーに突入して、いろんな時代が思い出されるんじゃないかと。特にデビュー5周年に出たベスト『PORNO GRAFFITTI BEST RED'S』『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S』以降は様々な変化がありましたね。
岡野昭仁 いろんな意味で心機一転だったし、危機感みたいなものも切実に感じるようになって、“俺らがもっと曲を書かんと”とエンジンがかかりましたね。
新藤晴一 うん。デビュー当時には持ち得なかった音楽的言語が増えていって、もっと作れるようにもなり、作りたくもなり、というふうには確実に変わっていきました。
昭仁 最初の頃は本当に後先考えずにやっていたから、なんかね、売れたら消えていく、みたいな意識が、つねに脳裏にあったんですよ。でも、5年経った頃にはそういう恐怖はなくなり、続けていられることが本当にありがたいと思えた。じゃあ、そこで俺らは何をすべきか、何ができるのかというと、やっぱりずっと核としてやってきたライブで表現していくことだなと思ったんですよね。
――作品やライブで、ポルノグラフィティのバンド・サウンドを支える、本間昭光さん、根岸孝旨さん、松永俊弥さん。この方たちとの出会いも大きかったんじゃないですか?
晴一 後半の5年でいうと、あの3人と音を出せたことがいちばん大きいですね。
昭仁 プレイヤーとして、人間として、音楽家として、プロデューサーとして、それぞれがスゴい。一緒にやってると、まだまだやらんといけんのかいって思う。音楽はまだまだ奥が深いと思えることが、楽しくもあるんですよね。
――なるほど。では、『PORNO GRAFFITTI BEST ACE』と『PORNO GRAFFITTI BEST JOKER』の話にいきましょう。今回の選曲はどんなふうに行ったんですか?
昭仁 『RED'S』『BLUE'S』のときと同じく、シングル以外の曲で何を入れるかっていうのは、結構ポルノ・チームのスタッフに考えてもらいました。
晴一 オリジナル・アルバムであれば、自分たちが今発揮したいクリエイティビティとは何ぞやという問いに基づいて、喧々諤々とやり合うんですけど、ベストのときはちゃんと知っててくれるスタッフに任せたほうが、メンバー同士でヘンな争いが起きないんです(笑)。
――なるほど。新曲がそれぞれ1曲ずつ入ってますね。これはどのように?
昭仁 過去に一度録った曲とか、デモを作ってそのままだった曲とかを、もう一度聴き直す作業をしてみたんです。そうすると不思議なもので、今聴くと新鮮に思える曲が出てくるんですね。今回の2曲もそうやって発掘したものなんです。
――『ACE』収録の「A New Day」は、大人っぽさと元気の二面性が見られる曲。
晴一 ゆったりしたメロから一気に展開する感じが、人に説教するときに似てるなと(笑)。静かに話し始めて、サビでドンと背中を押す感じのイメージで詞は書いていきました。
――もう一方の「約束の朝」は、スープのCMに使われていますね。すごく身近な幸せを描いた詞なのでピッタリだなぁと。
晴一 そういう身近な題材が似合う曲なんですよね。「痛い立ち位置」に出てくるようなネオンの下の男女ではなく、消費電力40%のパルックの下にいる男女を描きました(笑)。
――それもまた新たな境地かも。来年の2月からは、デビュー10周年イヤーのツアーも始まりますね。
昭仁 今回は明確な旗があるので、すごくわかりやすいものになるんじゃないかな。
晴一 10年目をどうやりきるかじゃなく、11年目をどう迎えるかという意識で取り組みたいと思ってます。
昭仁 僕らも楽しみです。ぜひライブでお会いしましょう!
インタビューと文:藤井美保
ポルノグラフィティ『PORNO GRAFFITTI BEST ACE』『PORNO GRAFFITTI BEST JOKER』ノベルティ・グッズの“ACE×JOKER Presents BEST TOWEL”を1名様にプレゼントします。(提供:SME Records)
■応募締切:2008年11月7日(金)9:00■当選者発表:2008年11月下旬予定
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