生き残るために 基本編6

6、ハンドサイン(手信号)

1)概要

 ゲーム中、効率よく前進するためには当然の事ながら味方との連携が欠かせない。

 通常、撃ち合っている最中では音声による連絡で他との連携をとるのだが、これが隠密行動時、例えば別働隊としてフラッグアタックや側面攻撃に従事している場合においてはそれを行うことは致命的な行為といえる。

 そこで音声を用いない連絡手段としてハンドサイン(手信号)がある。これはよく特殊部隊関係の映像に一般的である。

 しかし、一口にハンドサインと言ってもそのやり方によりお互いが異なる意味に解釈していたり、全く通じなかったりすることが多い。

 それはお互いにハンドサインのルールが定まっていない結果生じる悲劇であり、まずは互いの認識の統一から始めないことには使えるハンドサインは確立しないのである。

 ここでは一例として現在Rumblefishにおいて使用されているハンドサインを例に取り、ゲームで必要な簡単なハンドサインを紹介することにする。

2)ハンドサインの一例

 現在Rumblefishにおいて使用されているハンドサインは自衛隊、アメリカ海兵隊の教範から選んだものに自ら使いやすいようにアレンジを加えたものを使用している。

 また、特に右、左の区別もしていない

3)ハンドサイン使用における注意

 ハンドサインを用いる際には以下のことに注意しなければいけない。

(1)必ず双方向とする

 ハンドサインは無音でやりとりしている上にゴーグルなどにより相手の表情を掴みにくいので円滑な意思の伝達の為にも必須のものである。

 相手からサインを出された場合は必ず「了解」等の返答を行わなければいけない

 そうしなければサインを出した者はそれを相手がしっかりと見たかどうか分からないからである。

(2)ゲーム前に必ずブリーフィングをする

 ハンドサインはあくまでも隠密行動時の最低限のやりとりを前提としているため、複雑な内容を伝えるようには出来ていない。

 その為、ゲーム開始時にそういったことをしないようにするためにもブリーフィングをして行動の意図を全員にはっきりさせる必要がある

 しかし、万が一ゲーム中に複雑な指示を与える必要が生じた際には「集合」を用いて小声で指示を伝えるようにしなければいけない。

(3)常に相手を視界に入れておく

 ハンドサインは見えていなければ話にならないので常に相手を視界に入れておかなければいけない。

 その為にも定期的に相手を見てサインを出す前兆がないか把握しなければいけない。

(4)サインは全員に伝達する

 誰かからサインが出された場合、それが個人的なもの(例えば射撃の分担)を除き、出来るだけ全員に伝えなけれないけない。

 その為、サインが出たのを確認したら必ず他の者にも同じサインを送らなければいけない

 その際に返ってくる「了解」のサインも必ずはじめにサインを出した者に返さなければいけない。

 

ア、私

  親指を自分の方向に向けることで「私」の意味となる。

 

イ、貴方

 人差し指を相手に向けることで「貴方」の意味となる。

 特にこれは使う指を間違えると別の意味になるので注意が必要である

ウ、敵

 親指を下に向けることで「敵」の意味となる。

 が、この意味を分からない者に使うと喧嘩を売っているものと誤解されるおそれがあるので注意。

エ、方向

 五指を揃えて向けることで方向を示している。

 これが最も頻繁に利用されるサインではないかと思われる。

 

オ、報告せよ

 CMでお馴染みのこのサインにより相手に「報告をせよ」という意味となる。

 これが出たら他のサインを用いて報告をする。

カ、注目せよ

 このサインと方向のサインを組み合わせることでその方向を「見ろ」という意味になる。

 

キ、了解

 何かしらのサインが出された場合に「了解した」という意味で利用する。

 これを出さないとサインを出した相手が確認できないので注意。

ク、分からない

 万国共通、「分からない」の意味。

 相手のサインが理解できないときに用いる。

ケ、異常なし

 監視や報告を求められたときに異常がなかった際に用いる。

 また、応用として「準備よし」にも用いることがある。

コ、監視せよ

 望遠鏡で遠くを覗いている仕草をとることで「監視せよ」の意味となる。

 これは待ち伏せの場合などに用いる。

サ、集まれ

 手を水平に回して弧を描くことで「集まれ」の意味となる。

 この際必ず方向のサインを組み合わせて場所を示すこと。

シ、前へ

 前進する際に用いる。

 この時他のサインと混同しないために手の平を下にしてサインを出すこと。

    

ス、停止

 握り拳を水平より上に出すことで「停止」の意味となる。

 

セ、立て及び姿勢を低く。

 手の平を上にして上げることで「立て」、手の平を下にして下げることで「姿勢を低く」の

 意味となる。

ソ、急げ

 拳を上下に激しく上げ下げすることで「急げ」の意味となる。

 これを他のサインと組み合わせることでその動作を急がせる意味となる。

タ、撃て

 手を水平に左右させることで「撃て」の意味となる。

 射撃を止めるときは既に位置が暴露しているので音声による連絡となる。

なお、この写真のモデルは全てアズがやってくれました。

アズ、ありがとね。

チ、ヒットせよ

 喉を掻き切る仕草をとることで「ヒットせよ」となる。

 これは待ち伏せなどの際に撃つ対象を各人に分担するときに用いる。