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NIKKEI NET

日中韓、通貨融通拡充を議論 財務相会合

 日本、中国、韓国の3カ国は14日、金融サミットに合わせて財務相会合を開いた。1997年に起きたアジア通貨危機のような急激な通貨下落や資金流出に備えるため3カ国間の通貨交換(スワップ)協定の拡大策を検討することで一致した。金融・経済危機の打開に向け、協調して取り組む方針も確認した。

 会合には日本から中川昭一財務相が出席。手持ちのドルや自国通貨を相手国の通貨と交換して融通しあう通貨スワップ協定の拡充を協議した。金融危機を受けて韓国の通貨ウォンの下落が続き、同国中央銀行はウォン買い・ドル売り介入を繰り返している。外貨準備が急減したため、韓国側は日本や中国に通貨スワップ協定の枠拡大を求めたとみられる。

 財政政策面での協調も討議。日本は2兆円の定額給付金を含む総事業規模27兆円の追加経済対策、中国は9日に発表した総投資額4兆元(約57兆円)の景気刺激策について説明したもようだ。(ワシントン=高橋哲史) (15:18)

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