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【主張】ガンバ大阪 快挙をW杯出場に繋げよ

2008.11.16 02:19
このニュースのトピックス主張

 サッカーのアジアクラブ王者を決めるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で、ガンバ大阪(G大阪)がオーストラリアのチームを破り、初優勝を決めた。昨年の浦和レッズに続きJリーグ勢が2連覇を成し遂げて、名実ともにアジアのリーダーであることを証明した。

 この大会はホームアンドアウェー形式で行われ、G大阪は敵地で6戦全勝と文句なしの成績をあげた。もちろん、選手の活躍が勝因の第一だが、彼らを支えた組織の存在を忘れてはならない。

 Jリーグと日本サッカー協会は「ACLサポートプロジェクト」を結成して、対戦チームの練習場やホテルの情報収集に努めるなど強力に支援した。潤沢な資金の裏付けに甘えず、優勝に向かって関係者が一体となって知恵を絞った。試合はキックオフの前から始まっているとの認識のもと、周到な準備を重ねたことが成果につながったと評価したい。

 国際試合で対戦相手の本拠地に乗り込むと、さまざまなプレッシャーを受ける。激しいブーイングを浴びせられ、食べ物に異物を混入されるケースもある。さらに、宿泊するホテルの外で一晩中騒がれたり、部屋にいたずら電話をかけられたりして、睡眠を邪魔されるなどの妨害工作を覚悟しなければならない。

 プロジェクトチームは、シリアとの対戦が決まると、事前に2度にわたって現地視察を行い、その情報をもとに相手側が指定した宿泊地ではなく、独自にホテルを探して、選手が心おきなく休めるよう心配りした。

 G大阪の快挙に沸くなかで、日本サッカー界にも課題がある。次代を担う19歳以下の選手で競うアジア選手権で韓国に完敗、世界大会連続出場の記録が「7」で止まってしまった。この世代は2012年ロンドン五輪の中核になる選手たちだけに協会は大きなショックを受けている。

 また、2年後のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会出場を目指す日本代表は19日、アジア最終予選第3戦のカタール戦をドーハで行う。日本協会は「ACLサポートプロジェクト」で駆使したノウハウを生かして、万全の支援体制を組み敵地に乗り込む。

 カタール戦は今後の最終予選の流れを決める重要な試合だけに、サポートを受けた日本代表の奮闘に期待したい。

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