記事入力 : 2008/11/16 09:06:27
国境を越え、歴史を語る韓日の学者たち(上)
『韓国と日本の歴史認識』発刊
独島・慰安婦問題などを冷静に分析
◆独島-「于山島」は朝鮮の地だった
独島問題において、歴史的根拠をめぐる争点には▲韓国の古文献に登場する「于山島」は独島なのか、鬱陵島なのかという問題 ▲1900年の大韓帝国勅令で鬱島郡守の管轄とされた「石島」は独島なのか、観音島なのかという問題▲太平洋戦争から韓日基本条約に至る一連の措置の解釈をめぐる対立-などがある(東京大・玄大松教授)。日本の独島領有権主張の典拠となっているのは「于山島は存在しなかった」という説だが、朝鮮政府が15世紀から独島を「于山島」として自国領と認識していたことは明らかだ(京都大・堀和生教授)。
1695年12月25日、日本の鳥取藩が老中(江戸幕府の政務統括職)に送った回答書には、竹島(現在の鬱陵島)と松島(現在の独島)はいずれも支配地ではない、と書かれていた。独島が日本固有の領土だという説は、これで否定されるというわけだ(島根大・内藤正中名誉教授)。
◆靖国神社-軍国主義は消えていない
A級戦犯14人が合祀された靖国神社は、日本の首相の参拝によりたびたび外交問題となっている。2万人余りに上る韓国人合祀者について、韓国人遺族が合祀の取り消しを要求しているが、神社側は「戦死した時点では日本人だったためどうにもできない」という論理で拒否している。戦犯を「日本軍国主義の指導者」と褒め称える日本の歴史観が変わらない限り、合祀と参拝は続くわけだが、今後はさらに深刻な外交問題に発展する可能性がある(東京大・高橋哲哉教授)。
兪碩在(ユ・ソクジェ)記者
グラフィック=ユ・ジェイル記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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