１　トンデモ本を読んでいる人
　　田母神空幕長の発言
　　　　　　　　　　→　「日本は蒋介石により戦争に引き込まれた被害者だ」
　　　　　　　　　　→　「日本はルーズベルトの仕掛けた罠にはまった」
　　　　　　　　　　→　「張作霖列車爆破事件はコミンテルンの仕業」
　　　　　　　　　　→　「盧溝橋事件の仕掛け人は中国共産党」

　
　　これが，「自虐史観」でなくて何だろうか？全部他人に騙された。はめられた。日本人はいつも騙されるような馬鹿だったというのだ。
　　このような発言を繰り返している人は，世の中に散見されるトンデモ本の類を読んでいるだけなのだろう。彼ほどの地位にあったならば，各部隊の公式な戦史や第一級の一次資料を読める立場にいたはずだが，直情径行，独断専行，支離滅裂の性格はすぐに手垢の付いたトンデモ本にはまってしまう。
　　
　　グローバル化し，複雑化していくポスト近代に乗り遅れ、付いて行けない人々（典型的にはネットウヨ）が，そのフラストレーションを陳腐で幼稚な嫌中，嫌韓のトンデモ本に不満解消を求めているのと同じだ。


２　マンガ本を読んでいる人
　　麻生総理の発言
　　　　　　　　　　→　「これほどハンザツ（頻繁）に両国首脳が往来したことはない」
　　　　　　　　　　→　「四川大地震はミゾユウ（未曾有）の自然災害」
　　　　　　　　　　→　「侵略を反省した村山談話をフシュウ（踏襲）した」



マンガは日本が世界に誇るサブカルチャーである。しかし，マンガ好きを公言しておられる総理の言動を見ると，やはり，マンガばかり読んでいるとこんな日本語力になるのだと痛感する。2兆円の定額給付金の交付方法などで，二転三転，七転八倒し，最後に市町に押し付けることに、ようやく決定されたようだが，いっそのこと，2兆円をお好きなマンガ本の新作家発掘と世界への売り込み資金にされたらどうか。


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