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【岐阜】

インドネシア看護師、受け入れ病院訪問

2008年11月16日

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 政府が昨年8月にインドネシアと結んだ経済連携協定に基づいて来日した看護師2人が15日、受け入れ先となる岐阜市川部の岐阜中央病院を訪れ、勤務場所や寮の打ち合わせをした。県内では、ほかに3病院が計6人を受け入れる予定。

 国内では医師と同様、看護師も慢性的に不足状態が指摘される。岐阜中央病院では一般病床は212。診療報酬規定では、満床の状態では103人の常勤看護師が必要とされる。実際は看護師は80人で、入院患者は原則170人が限度となり、ベッドが生かし切れていない。

 インドネシアは看護師が供給過剰で、協定は両国の問題を同時に解決する。協定で今夏から150人が来日。各地で日本語の研修を受けており、3年以内に日本の看護師資格取得を目指す。取得までは各受け入れ先で看護助手として働く。

 この日訪れたのはノフィ・ムスティカニソルムさん(24)とルリイ・トゥリ・ハンダカミさん(24)。インドネシアで看護師としてそれぞれ2年と2年半の実務経験がある。

 2人は流ちょうな日本語で職員と話し、院内を見学した。ノフィさんは既に日本の看護師国家試験の問題集を買っており「医療用語の漢字が難しいが、早く合格して母国に仕送りしたい」と目を輝かせた。ルリイさんは「日本で看護学を深く学びたい」と話した。

 (若原隆宏)

 

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