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石破農相が熊本・美少年酒造に謝罪…汚染米転売

事故米不正転売について緒方社長らに謝罪する石破農相(右)(30日午後2時半、熊本県城南町の美少年酒造で)

 米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)による事故米の不正転売問題で、石破農相は30日、福岡県筑前町の同社九州工場と、事故米の流通先となり商品の自主回収に追い込まれた熊本県城南町の酒造会社「美少年酒造」を視察した。

 農相は美少年酒造の緒方直明社長らに謝罪し、支援策を講じる考えを強調。これに対し、業者側からは早急な対策を求める声が上がった。

 美少年酒造では、同様に事故米の流通先となった和菓子メーカーなどでつくる県菓子工業組合の理事長らも同席。石破農相は「一番の責任は農水省にあり、ご迷惑をかけ大変申し訳ない」と頭を下げた。

 その後、非公開で約50分間意見交換。緒方社長は自主回収が約3万本に上り、風評被害や回収により大きな被害に遭っていることを訴え、風評被害の沈静化や自主回収費用に対する支援などを要望した。農相は「必ず風評被害がなくなるように努力する。回収費用についても何らかの支援をする」と約束したという。

 意見交換後、緒方社長は報道陣に「事故米が食用として市場に流れたことが一番の問題。『業者が悪かった』では済まされない」と述べ、国に徹底した対策を求めた。同席した熊本市の和菓子店主(47)は「(農相から)謝罪の言葉を聞けたので、これからは政府の動きを見守りたい。『必ず善処する』との約束だったので、早急に対策を講じてほしい」と話した。

2008年10月1日  読売新聞)
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