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血液在庫 大幅不足

2008年11月15日

  県内の輸血用血液の在庫量が大幅に不足している。管理する県赤十字血液センターによると、14日の夕方時点で適正量の約6割しか在庫がない状態。15、16両日の献血で在庫が増えなければ、05年に厚生労働省が定めた危機管理対応方針に基づき、県への協力依頼や県内の採血ルームの時間延長などを行う「注意報」を発令する可能性が高い。

  同センターによると、在庫量は適正とされる100%(3200単位=1単位は200ミリリットルの献血量を指す)を維持してきたが、10月31日に84・3%(2696単位)と100%を切り、今月14日の在庫チェックが終わった段階で60・5%(1936単位)に落ち込んだ。

  この数値も、A型を中心に、在庫量の多い東京都からの支援で在庫量をやっと確保した状態。3連休明けの今月4日から12日までの間に、県内全体の目標献血者数を500人近く下回ったという。

  昨年の11月14日の在庫量は118%(3785単位)と、適正量を大きく上回っていた。

  同センター企画課は「人口の多い神奈川は数%でも減ると影響が大きい。大きな事故で使用量が多かったわけではなく、献血協力者が減った理由もわからない。これだけ在庫が少ないケースは見たことがなく異例だ」と、危機感を募らせている。

  検査が必要なため、献血が医療機関で使えるのは早くても2日後。このため同センターは15日、JR桜木町駅前に献血バスを通常より多い2台置き、最低で計100人を目標に献血を呼びかけるほか、横浜駅西口や東戸塚西武前、平塚駅北口、小田原ダイナシティイースト前にも献血バスを置くという。

(岩堀滋)

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