UPDATE1: ブッシュ米大統領、金融サミットに先立ち自由市場システムを擁護

2008年 11月 14日 09:53 JST
 
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 [ニューヨーク 13日 ロイター] ブッシュ米大統領は13日、自由市場システムを積極的に擁護したうえで、金融危機を招いた問題の解決にはいくつかの変革が必要との見解を示した。

 大統領は、当地での講演で「金融セクターの改革は不可欠だが、今日の問題の長期的な解決策は持続可能な経済成長にある。成長への最も確実な道は自由市場と自由な人々だ」と述べた。

 14─15日にワシントンで開催される20カ国・地域(G20) による緊急首脳会合(金融サミット)に先立ち、ブッシュ大統領はG20首脳に対し、証券の会計基準見直しと国際通貨基金(IMF)や世界銀行などの国際機関の改革を呼び掛けた。

 金融サミットでは、中国、インド、ブラジル、サウジアラビアなどの主要新興国と主要7カ国(G7)首脳らが金融危機の原因調査と解決に向けた協議を行う。

 各国政府は、クレジット市場の凍結解除と投資家の信頼回復や、世界経済のリセッション(景気後退)入り阻止に向け、これまでに多額の資金を市場に投じている。

 一部の国は、金融構造の大規模な改革を呼び掛けているものの、ブッシュ政権はこれまで改革には比較的慎重な姿勢を取ってきており、金融サミットでこうした相違が具体的な進展につながるか疑問視されている。

 ブッシュ大統領は、危機が一夜にして解決することはなく、この先さらに厳しいときが続く見込みであるものの、各国首脳は今週末、自国の金融システム調整に向けた原則を定め、それを実施するための対策を協議する見通しだと語った。

 危機は自由市場システムの失敗によるものではないと強調。「答えはこのシステムを改革することではなく、われわれが直面している問題を解決し、必要な改革を行い、世界中の人々に繁栄と希望をもたらしてきた自由市場の原則を推進していくことだ」との考えを示した。

 

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