衆議院の解散・総選挙の時期が不透明な中、和歌山3区に立候補を予定する自民党現職の二階俊博経済産業相(69)と民主党の新顔、玉置公良県議(54)が総選挙に向けた活動を強めている。二階氏は15日に田辺市東山の後援会事務所開きで経済政策を説き、玉置氏は14日、同市内であった若者の集いで政権交代を訴えた。■二階陣営 二階氏の後援会事務所開きには、支持者ら約3500人(主催者発表)が参加した。 二階氏は、厳しい経済状況を説明し「経済産業相として全国にある420万の中小企業の融資支援に全力を挙げる」と政策を報告。「いまこそ全身全霊で郷土の皆さんの期待に応えなくてはならない」と決意を述べた。 後援会を代表して田辺・西牟婁新風会連合会の中根冨蔵会長が「この地域の発展は二階先生の肩に掛かっている」とあいさつ。鶴保庸介参院議員、公明党の西博義国会対策副委員長、改革クラブの大江康弘参院議員、県議会の大沢広太郎議長、田辺市の真砂充敏市長らも駆け付けた。 後援会によると、二階氏は9月以降、毎週末、選挙区に戻り国政報告などをしているという。■玉置陣営 玉置氏の後援会青年部(谷口和樹青年部長)が開いた「若者の集い」には約200人が集まった。民主党の石井一副代表が応援に駆け付けた。 玉置氏は生活の困窮や農林業の衰退などを挙げて「政治に責任がある。変えようではないか」と政権交代を強調。「民主党は子どもを安心して産むことができる政策を打ち出している。県内でも小児科、産婦人科を充実させたい」とアピールした。 石井副代表はアメリカ大統領選に触れて「若い世代を動かし、変革が起こった。(政権交代について)民主党にできるのかという声があるが、十分に準備ができている。力を貸してほしい」と訴えた。 玉置氏は今後も、党幹部らの応援を得ながら街頭演説やミニ集会を中心に活動する。