「軍艦島」の名で知られる、長崎市高島町の端島(はしま)が14日、報道機関に公開された。74年に島内の端島炭坑が閉山され、無人島となった同年4月から上陸は禁止されているが、市は観光拠点化のため今年6月から整備を開始。来春の一般公開を目指しており、桟橋や見学広場などの整備状況が披露された。
端島は南北480メートル、東西160メートル。長崎港から南西約19キロの海上に浮かぶ。1890年に三菱が採炭を開始。1916年には日本初とされる鉄筋コンクリート高層アパートが建設され、最盛期には約5200人が生活する“海上都市”だった。軍艦島の異名は戦艦を連想させる島影から付いた。
9月には端島炭坑が「九州・山口の近代化産業遺産群」の一つとして、文化庁の世界文化遺産登録の国内暫定リスト入りしている。【下原知広】
毎日新聞 2008年11月15日 12時23分(最終更新 11月15日 13時55分)
11月15日 | 軍艦島:来春の一般公開目指す海上都市 報道機関に |