【ワシントン高塚保】麻生太郎首相が14日昼、ワシントン市内のホテルで同行記者団に語った内容の要旨は次の通り。
<衆院解散時期>
相手次第の話だ。この日にちにしようと思っても、もたない場合もあるし、ぶつかった話になってどうにもこうにもならないとか、いろんなことが考えられる。一つだけ忘れてはいけないのは、細川、羽田内閣の時、(細川内閣の退陣などで)予算の成立が遅れ、景気を決定的に悪くしたことだ。景気対策を考えたら、予算はきちんと年度内にスタートさせるというのは大事な一つだと思う。それがすべてとは言わないが、すごく大事な要素であることは確かだ。ただ、(政界は)何が起きるか分からん世界だから、あらかじめ4月だと決めておくつもりはない。1月に施政方針演説をして、冒頭(解散)ということだってあるし、いろんなことが考えられる。
<第2次補正予算>
大島(理森自民党)国対委員長と、(日本に)帰って話をすることにしているので、まだこの案でいこうとか、こっちでいこうとか決めているわけではない。景気は気分の問題も大きい。(追加経済対策への)期待があるから、なるべく早い方がいいと私自身は思う。(金融機能強化法改正案に関係する予算だけを今国会に提出する可能性について)一つの方法と思うが、今考えているわけじゃない。
<定額給付金>
元々、全所帯というのは、定額でやると最低税率払っていない人にはいかないということで全所帯にするんじゃないのと言った。いつの間にか高額所得の方も含めてという話になった。地方分権というんだから各市町村で決められたらいい。
<野党との党首会談>
(民主党は)何で党首討論ならダメで、党首会談ならいいのか。どう違うのかね、ちょっとよく分からない。
<金融サミット>
1回目でどれくらいまでまとまるのか、よく分からない。先進国側と新興国側、アメリカとヨーロッパとか意見が分かれる確率があり、総意ができあがればいいが、なかなか難しいんじゃないかと思う。もう一回やらないといけないという時になったら、アジアだけで世界人口の半分がいるので、アジアでという意味から、日本が開かれる場所としてふさわしいと思う。
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