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防衛省:隊内誌チェックも不備 田母神氏届け出さず

 田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長が政府見解と異なる文書を懸賞論文に応募した問題で、空幕長就任2カ月後の昨年5月、航空自衛隊の隊内誌に寄稿する際に必要な内局側への届け出をしていないことが分かった。隊内誌を送付された人事教育局など内局側も論文の問題点を指摘しておらず、防衛省内のチェック体制の不備が浮かんだ。

 防衛省によると、田母神氏は隊内誌「鵬友」の昨年5月号に「日本人の誇りを持とう」のタイトルで寄稿。「我が国の歴史と伝統はひどい無実の罪を着せられてきた。その代表的なものが、日本は朝鮮半島や中国を侵略し残虐の限りを尽くしたというものである」などと記した。

 鵬友は国会図書館に寄贈されており、部外への寄稿同様の上司への届け出が必要だったが、田母神氏は必要な内局官房長への届け出をしていなかった。

 03~04年にも鵬友に文書を寄稿したが、この際も人事教育局など内局側は問題点に気付かなかったという。【本多健】

毎日新聞 2008年11月13日 22時04分

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