岡山放送局

2008年11月15日 9時57分更新

ボブソン 愛媛の工場閉鎖へ


岡山市に本社があるジーンズメーカー「ボブソン」の愛媛県宇和島市にある工場が、業績の低迷から来月、閉鎖されることになりました。

閉鎖されることになったのは、岡山市に本社があるジーンズメーカーボブソンが100%出資して設立した子会社で、愛媛県宇和島市にある、「ボブソン吉田工場」です。

会社によりますとこの工場では、従業員と中国からの研修生あわせて54人が1か月に平均でおよそ8000本のジーンズを製造していますが、会社が生産の主体を中国に移しつつあるうえに、世界的な景気の低迷で受注が減って、業績が悪化したため、来月20日で閉鎖することを決めたということです。

これにともなって51人の従業員全員が解雇されることになり、会社側では地元の職業安定所の協力を得て、再就職先のあっせんなどを行うことにしています。

「ボブソン吉田工場」は、宇和島市と合併前の旧吉田町が昭和48年に誘致したもので、昭和50年代後半の最盛期にはおよそ130人の従業員が月におよそ6万本のジーンズを製造していました。

40代の男性従業員は「地域全体が景気が悪いので仕方ないという気もしますが、再就職のことは不安です」と話していたほか、この工場で13年働いたという30代の女性従業員は「昔からあるのでなくなってさみしいです。これからの生活もあるので、先が不安です」と話していました。