2008年11月15日 9時57分更新
地域医療の問題について話し合う協議会が、14日、岡山県庁で開かれ、県北部や、産科、小児科などでの大幅な医師不足を解消するための対策が話し合われました。
県庁で開かれた県の医療対策協議会には、医師会や大学病院の関係者、それに県の保健福祉部長などが出席しました。
会議では、県内での医師不足の現状について、地域的には県北部を中心にした中山間地で、診療科別では産科や小児医の救急などで医師が大幅に足りないことが報告されました。
そして、こうした地域や診療科による医師の数の差を減らすため、県内の病院で今年度研修を終える研修医を対象に進路についてのアンケート調査を行うことになりました。
アンケート調査は今年度末をめどに行う予定で、研修内容や研修後の進路先についての結果をまとめ、どのようにすれば医師が地元に定着するかを検討するのに役立てることにしています。
また、産科や小児科に進む医師が増えるように研修内容の改善にも利用することにしています。
協議会の会長で岡山県医師会の井戸俊夫会長は「県内で患者のたらい回しが起こることがないよう若い医師がしっかりと地元に残ることができるような魅力ある病院作りを行っていかなければならない」と話しています。