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個人の生活や空間を尊重しない韓国人(中)

【特集】外国人が暮らしにくい国・韓国

◆「プライバシーを尊重してほしい」 

 米国人の英語講師ペリシア・シェルトンさん(36)は、「ソウルは人口が多くごちゃごちゃした都市だということは分かっているが、多くの人と体がぶつかるのはとても嫌だ」と話した。彼女は「米国では知らない人たちと体がぶつかるのを極力避けるようにする」という。また、毎朝地下鉄で通勤する米国人のステファン・ビューさん(35)=高麗大国際語学院教授=は「韓国の人たちは押したりぶつかっても“ごめんなさい”の一言も言わず、無表情で立ち去ろうとするし、後ろの人のためにドアを開けてあげても“ありがとう”の一言もない。そんなとき、とても気分が悪い」と話す。一方、ソウル・汝矣島の英語教室で講師を務めるイギリス人のステュアート・デネットさん(33)も「イギリスで売っている韓国のガイドブックには“韓国では公共の場所で平気でぶつかったり、肘で突いてくる人たちが多いので注意せよ”と書かれている」と話している。

 昨年9月に韓国へ来たオーストラリア人の外資系銀行員ジャック・スモールウッドさん(38)は「会社の同僚たちと会食に行くと、本当に戸惑うことが多い」と語った。同僚たちが彼に「どこの学校を出たのか」「結婚しているのか」「彼女はいるのか」「両親は何をしているのか」といった質問を次々と浴びせるからだ。スモールウッドさんは「初対面でそう簡単には言えないプライベートなことまで根掘り葉掘り聞いてくるので困惑した」という。

● 「これが世界共通のエチケット」 

体から半径50センチ以内は「プライベートな空間」

食事の接待をする場合、メニューを勝手に決めるのは失礼

 専門家たちは、「世界共通のエチケット」の中でも、最も重要なのは「他人に配慮する心」だ、と口を揃える。それぞれの国ごとに歴史も文化も違うため、生活のマナーも違ったものにならざるを得ないが、互いに違いを認め配慮すれば、大きな失礼を犯すことはないというわけだ。以下、専門家たちが指摘する、さまざまな状況での世界共通のエチケットについて紹介しよう。

◆身体が触れ合うとき 

 米国、イギリス、フランスなど欧米圏では、体から半径50センチ以内は「プライベートな空間」と考えられている。あまり親しくない人と話すときは、50センチ以上離れることが望ましい。声がよく聞こえないからといって顔を近付けたり、笑いながら肩やひざを叩いたりすれば、相手が当惑することもあり得る。他人の前を横切るときや、ぶつかったときは一言声をかけなければならない。

リュ・ジョン記者

キム・ヨンジュ記者

ビョン・ヒウォン記者

キム・ジンミョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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