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南北首脳会談:核問題未解決でも第2の開城工団建設か(上)

 来月2日から4日まで開かれる南北首脳会談の中心議題は「南北経済共同体」といわれている。特に、金大中(キム・デジュン)前大統領と盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は第2・第3の開城工業団地(工団)を建設する可能性に関し、打ち合わせでもしたかのように同時期に言及している。

◆北朝鮮の経済特区は4カ所前後?

 現在挙げられている北朝鮮の経済特区候補地は▲南浦・海州▲新義州▲元山▲羅津・先鋒の4カ所だ。旧与党の大統合民主新党イ・へチャン大統領選予備選候補は先月、海州と南浦に大規模な特区を建設する案を北朝鮮側に提案するよう、大統領府に建議した。

 南浦は北朝鮮で最高の港湾施設や人員がそろっており、造船所や船舶修理産業が可能だ。海州は開城工団にも韓国・仁川港にも近く、半製品を輸入した後、加工し輸出する「保税加工業」候補地に挙げられている。だが、韓国政府当局者は「海州には北朝鮮の海軍司令部があり、北朝鮮がこれに応じるかは不透明」としている。

 羅津・先鋒は中国・ロシアとの国境地域で、港湾やシベリア横断鉄道へつながる位置にある。天然ガスをはじめとするロシアの地下資源の運搬に便利で、年間200万トンの原油を精製できる「勝利化学工場」もある。元山は水深の深い港があるため大型船の出入りに便利で、造船や重化学工場建設地に挙げられている。新義州特区は2002年に金正日(キム・ジョンイル)総書記が意欲的に推進したが、中国に反対され計画が頓挫した。先日、中国と北朝鮮が大規模な物流センターを共同で推進すると報道されるなど、開発の可能性は十分あるとみられている。

安勇炫(アン・ヨンヒョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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