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韓ロ首脳会談:北経由の天然ガス導入事業に合意(上)

 北朝鮮を経由してロシアの天然ガスを導入するプロジェクトが最終的に成就する場合、韓国の資源外交史上、最大の成果となる見込みだ。事業規模は少なくとも1000億ドル(約10兆4000億円)に上る。特に韓国のガス配管が世界最大の天然ガス埋蔵国(世界の26%)であるロシアと初めて結ばれる上、北朝鮮国内のガス配管建設で南北経済協力の活性化と北朝鮮の開放促進、国内天然ガスの値下げまでが予想されており、「一石三鳥」の効果が期待されている。

 これまで韓国は国内ガスの消費分のすべてを中東や東南アジア地域から液化天然ガス(LNG)方式で持ち込んでいた。しかし、ロシア産の天然ガスの導入が成立すれば、供給線の多様化でガス供給の安定性が高まり、LNGよりも相対的に安いパイプライン天然ガス(PNG)を大量に確保することができるようになるため、国内価格の引き下げにもつながる、というのが専門家たちの見方だ。

◆2015年以降はロシア産の天然ガスが国内需要の20%を占める

 これに向け、ガス公社とガスプロムは、向こう2年間で北朝鮮を通る韓国・ロシア間のガス配管路線の妥当性について調査する。ロシア政府はこれと関連し、最近北朝鮮の閣僚クラスにガスの配管建設について打診するなど「水面下の接触」に乗り出したという。

 両社はPNG事業の経済性が確認されれば、2010年に最終契約を結び、2011年から4年間にわたってウラジオストク-北朝鮮-韓国を結ぶガス配管を建設。2015年から供給し始める予定だ。

宋義達(ソン・ウィダル)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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