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くらし

がん対策推進、兵庫は2位 検診率目標など国上回るが… 

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兵庫県の計画に対する評価

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 医療政策を提言する民間団体「日本医療政策機構」(東京)は、都道府県が策定したがん対策推進計画について、独自の評価項目を設け採点した。最高得点だったのは二十点満点中十五点の島根県。最も低いのは零点の秋田県だった。兵庫県は、茨城県と並び九点で、二番目の高得点を付けたが、課題も浮き彫りになった。(網 麻子)

 国は、がん対策基本法に基づき、二〇〇七年度から五年間のがん対策推進基本計画を策定。十年以内の「がんによる死亡率の20%減少」と「すべてのがん患者・家族の苦痛軽減と療養生活の質の維持向上」を全体目標に掲げた。同法は、国の計画を基本に、都道府県にも地域の実情に応じた計画策定を求めている。

 同機構は今回、策定済みの四十三都道府県のがん対策推進計画について採点。国の計画レベルを上回る創意工夫があるかどうかを基準に十五の評価項目を設け、国の計画より踏み込んでいれば加点した。「死亡率削減を20%超に設定」など、計画全体の実現性にかかわる五項目は二点満点、「国の検診率50%を超える目標を設定」など、国の計画の柱に対応した十項目は一点とした。

■7項目で得点

 採点の結果、兵庫県の計画は「死亡率削減20%超に設定」「検診率50%超の目標を設定」など七項目で得点。実際の同県の計画では、死亡率を25%減少▽大腸がんと乳がんの検診率を60%以上に引き上げ-などとしている。一方、残りの八項目については計画に盛り込まれておらず零点だった。

 零点だった項目のうち、「患者サロン(患者同士が語る場)やピアカウンセリング(患者経験者らによる相談支援)を実施」は、茨城県など十二都県が計画。同じく零点だった「病院内に患者会を設置、あるいは患者会を案内」も、高知県など七県が掲げている。

 また、計画実現にかかわる五項目は「各施策の責任分担を明確化」や「多くの個別目標に数値目標を設定」など三項目で零点だった。

 同機構の埴岡(はにおか)健一理事=姫路市出身=は「全体に低調な中で、兵庫は創意工夫がかなり見られる方だ」と指摘。「ただ、患者とかかわる部分は弱いのでないか。各施策の責任分担が明確になっていないなど、絵に描いたもちにしない工夫は、文面から十分伝わってこない」と分析する。

 これに対して、兵庫県疾病対策課は「患者の意見の対策への反映に努めると明記するなど、患者の視点も大切にしている。中間目標はないが、県が責任を持って進める」としている。

■実効性

 一方、トップの島根県は「死亡率削減20%超に設定」「各施策の責任分担を明確化」など十項目で得点した。

 男性のがんによる死亡率が全国値より高いため、十年間で男性26%、女性20%の削減を重点目標に掲げた。中間目標設定に加え、県や市町村、医療機関、検診実施機関、県民の具体的な役割を明記し、実効性を高めた。

 また、患者や家族が集う「がんサロン」の活動について県がホームページで紹介したり、サロン同士の意見交換会を開いたりする点が、「患者会を案内」や「患者サロンを実施」の両項目で評価された。

 島根県医療対策課は「患者の声を積極的に取り入れ、計画を作った。県民と一緒に実行したい」とコメントしている。

(11/14 16:19)

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