身の丈にあった事業計画とは?
もう60歳です。自分の老後もあります。これまで蓄積してきたお金はそのまま自分の老後に残して置きたいのがご自分のお気持ちでしょう。ですから、起業のために自分のお金は使わないことです。
つまり、ここで重要なのは、資金のいらない初年度から黒字の事業計画を作るということです。
三鷹市の場合、SOHOの90%は、サービス業です。設計だけをして製造はアウトソーシングする設計業、ネットなどによる販売業、教育・セミナー業、子育て・医療・福祉事業、食・環境・バイオ事業、ソフトウェア業、コンサルタント業、映像制作業、編集業、執筆業、翻訳業、芸術・デザイン業、不動産業などです。
自分のアイデアを生かした映像システムを作りたいと考えている方が自分のソフトが作れないとします。その場合、なけなしの自己資金で高い外注費を払ってやっとの思いで作ったものの、システムが売れず、身動きがとれなくなって苦戦をしているといった話はよくあることです。
自己資金をつぎ込むのではなく、たとえば電子カルテを使っているお医者さまにX線の写真を電子ファイルにしませんかと、営業をかけて受注すると設計をし、システム作りは外注にまかせ、その外注先から設計コンサルタント料をいただくというビジネスモデルをつくられ成功された方もいます。
「身の丈起業」では、お金をかけないことが重要なのです。
株式会社 旬材
代表取締役 西川益通氏
- 事業概要
- 生鮮水産物・有機農産物・輸入食素材の卸売販売、新水産物流支援事業、IPTV対応オンデマンドショッピング事業
- 起業の動機
- 前職における事業悪化改善と社員の職域確保を前提に日本の魚食と漁業を守るために!!
- 起業して良かった点
- 日本国中の生産者とコンタクトできることと、高いところから日本の食を考えられることができる
- 起業の苦労点
- 信頼できると考えていたパートナーが離脱していったこと(企業や社員など)
- 起業の注意点
- 一生懸命に考えること、方向が決まれば一生懸命に努力すること。先生(コンサルタント)の意見に惑わされないこと
- 起業にあたってのアドバイス
- すべての人が正しいという答えを出すような事業は、今の時代にマッチするだけで次の時代にはマッチしない。常に自分の考え方を検証できるような環境を作ってください